1. Commune コミュニティコンパス
  2. コラムの記事一覧
  3. 【LINE公式アカウント運用】リピーターを獲得する方法|機能・事例・設計のポイントを解説

コラム

マーケティング

【LINE公式アカウント運用】リピーターを獲得する方法|機能・事例・設計のポイントを解説

2026/05/18

【LINE公式アカウント運用】リピーターを獲得する方法|機能・事例・設計のポイントを解説
コミューン編集部

コミューン編集部

「初回来店や初回購入は獲得できているものの、2回目以降の利用につながらない」
このような悩みは、多くの企業や店舗が直面する大きな課題です。

一般に、新規顧客の獲得は既存顧客へのアプローチよりもコストが高くなりやすいとされます。また、"パレートの法則"として知られるように、業種によって差はありますが、売上や利益の多くを継続顧客が支えているケースは少なくありません。そのため、限られた予算の中で利益を最大化するには、リピーターを育てる設計が重要なポイントになります。

こうしたリピーター育成の接点として活用されているのが、LINE公式アカウントです。

私たちの生活に深く浸透しているLINE公式アカウントは、来店・購入後の接点を継続し、再来店や再購入を促すチャネルとして活用されています。
本記事では、その具体的な方法を詳しく解説します。

目次

1. リピーター獲得のメリット
リピーターとは?
リピーター獲得のメリット
なぜ、リピーター獲得に「LINE公式アカウント」が選ばれるのか。
圧倒的な利用者の数
高い開封率とアクション率
登録の手軽さ
チャネルの一元管理
「リピートの仕組み」を生むために活用できるLINE機能とは?
ステップ配信
リッチメニュー
クーポン機能
ショップカード機能
応答メッセージ
やってはいけないNG運用とその解決策
過度な配信(宣伝ばかりでブロック)
顧客属性やニーズを無視した配信内容
友だち追加をさせるだけでメリットがない
LINEを起点に、購買以外の行動もリピートにつなげる事例 (Commune Engage事例)
【Case1】購買以外の“応援”を捉え、ファンとの関係を深めるプログラム
【Case2】イベント参加・購買データをつなぎ、リピート促進の打ち手を見える化
リピーター獲得の設計を段階別でイメージする
【1:接点構築】友だち獲得 (店頭・Web・既存顧客からの導線設計、追加CTAの置き方)
【2:関係構築】初回体験、再来の仕組み設計 (追加直後のメッセージ、初回特典の設計判断)
【3:継続・管理】継続接点の設計 (配信頻度、セグメント、リッチメニュー、スタンプカード)
最後に(LINE活用をリピーター育成につなげるために)

1. リピーター獲得のメリット

リピーターとは?

本記事では、同じ商品・サービス・店舗を複数回購入・利用している顧客をリピーターと定義します。
これは、初回購入・利用に一定の満足があり、繰り返し同じ商品やサービスを購入・利用するような、信頼に基づく継続的な関係が築けている状態です。

リピーター獲得のメリット

なぜ、これほどまでにリピーターの獲得が重要視されているのでしょうか。

- コスト削減

一般に、新規顧客を獲得するよりも、既存顧客に再来店・再購入を促す方が、施策コストを抑えやすいとされています。リピーターが増えるほど、利益率の改善につながりやすくなります。

- 新規獲得につながる(口コミ効果)

熱心なリピーターは、SNSや知人への紹介を通じて「宣伝」してくれる存在になります。信頼できる人からの口コミは、広告だけでは届きにくい信頼形成につながる場合があります。

- 売上の安定

リピーターが増加することで、毎月一定の売上を見込みやすくなります。それにより、「見込み額」を算出することが可能になり、予測に基づいた施策を立てやすくなります。

なぜ、リピーター獲得に「LINE公式アカウント」が選ばれるのか。

数あるツールの中でも、なぜリピーター獲得においてLINEがこれほどまでに注目されているのでしょうか。他ツールとの比較から見るLINEの強みと、企業側の導入メリットを4つの視点で解説します。

圧倒的な利用者の数

LINEの国内月間利用者数は、2025年12月末時点で1億人を突破しています(LINEヤフー株式会社、2026年1月発表)。

・比較

X(約6,800万人、2025年5月 X日本法人発表)やInstagram(推計6,600万人以上、2023年11月 Meta発表からの推計)と比べても、LINEの利用者数は国内最多です。

・企業メリット

既にインストール済みのアプリを活用するため、アカウント作成の手間がなく、継続的な接点を維持しやすいです。

高い開封率とアクション率

一般的なメール配信と比べて、LINE公式アカウントのメッセージは高い開封率が期待されやすいとされています。また、チャット形式で届くため、クリックなどのアクションも起こしやすいのが特徴です。

・比較

メルマガの開封率が一般的に20%前後とされるのに対し、LINE公式アカウントのメッセージ配信は平均約55%の開封率があります(2022年6月 LINEヤフー社調べ。友だち数や配信内容により変動)。

・企業メリット

埋もれやすいメールや、文字数制限のあるSMSと違い、クーポン利用や予約などのアクションにつなげやすくなります。

登録の手軽さ

専用アプリのダウンロードや会員登録はハードルが高く、スマホの容量問題など別の要因でアプリごと削除されてしまう可能性もあります。

・比較

専用アプリの会員登録よりも、LINEであればQRコードを読み取って「友だち追加」するだけのわずか数秒で完結します。そのため、レジやオンラインの購入ボタンを押す前でも勧めやすく、登録もしてもらいやすいです。

・企業メリット

一度つながれば、ブロックされない限りユーザーの画面内に長期的な接点を確保することができます。

チャネルの一元管理

InstagramやXなどのSNSは集客には向いていますが、予約や問い合わせ、クーポンページなど他チャネルには外部ツールへの遷移が必要な場合が多いです。

・比較

外部サイトへの画面切り替えの発生は、離脱につながります。LINE上に予約、問い合わせ、クーポン、会員証などの導線を集約することで、顧客が必要なアクションに迷わず進みやすくなります。

・企業メリット

顧客を逃さないシームレスな体験を提供できるだけでなく、運用側も複数のシステムを使い分ける手間を削減でき、効率的な管理を実現できます。

上記のように、LINEには他ツールと比べて4つのメリットがあります。
その上、無料で始められるプランもあり、初期費用を抑えて始めやすい一方で、成果を出すには配信内容・頻度・セグメント設計が重要です。

リピーター育成においてLINEが選ばれる理由

「リピートの仕組み」を生むために活用できるLINE機能とは?

お客様に継続してご利用いただくために、こちらも継続したアプローチが必要です。そのため、ステップ配信や応答メッセージなどを活用し、適切なタイミングで自動配信できる設計を整えることが重要です。

ステップ配信

「購入から3日後にお礼、7日後に使い方のコツ、30日後に再購入クーポン」のようにシナリオを設定・自動配信できます。適切なタイミングでの接触を自動化させることで、途中での離脱を防ぎます。

リッチメニュー

トーク画面下部に表示される固定メニューです。「予約」「店舗情報」「商品一覧」「Webサイト」などを配置することで、主要なアクションへの導線をLINE上に集約できます。

クーポン機能

「会員様限定クーポン」は会員登録や再来動機になり得ます。また、期限間近にリマインドや購入回数に応じた特別クーポンを送ることで、来店・購入を促します。

ショップカード機能

紙のポイントカードは紛失されがちですが、LINE内なら忘れることなく面倒になりがちな管理も簡単になり、「あと1個でどんな特典がもらえるのか」というゲーム感覚が再来のきっかけになります。

応答メッセージ

よくある質問に自動回答したり、キーワードに反応して情報を返したりすることが可能です。24時間365日、よくある質問に自動で回答できるため、購入前の疑問解消や来店前の確認をサポートできます。

リピートの仕組みを構築する5つの機能

やってはいけないNG運用とその解決策

その行動は、LINEの向こう側にいるお客様にとって負担になっているかもしれません。
お客様のニーズを捉えていない一方的なアクションはNGです。

過度な配信(宣伝ばかりでブロック)

毎日多くの情報が送られてくると、ノイズになり、非表示や通知オフ、最終的にはブロックされてしまいます。そうなると届けたい内容が見ていただけなくなり、お客様自身も欲しい情報が埋もれてしまい不便に感じるでしょう。

情報の鮮度と頻度のバランスが重要です。

  • お客様の行動履歴をもとに、配信量や内容を分ける
  • お客様の購入、来店頻度に合わせた配信
  • 興味関心に応じた内容の共有

顧客属性やニーズを無視した配信内容

関心や購買履歴と関係の薄い情報を一斉配信すると、ブロックや反応率低下につながります。

セグメントごとに、ターゲットを絞ることが大切です。

  • 「友だち期間」「性別」「年齢」「OS」「エリア」などの推定属性をもとにセグメント分けを実施
  • 属性を組み合わせながらお客様のニーズに合わせた配信

友だち追加をさせるだけでメリットがない

登録しても何も起きなければ、すぐに忘れられてしまいます。登録直後に、リッチメニューの使い方や初回クーポンの利用方法を案内するなど、初めの体験が重要になります。
友だち追加をすることで得られる便利さやお得情報を共有しましょう。

  • リッチメニューのご案内
  • 初回クーポンや貯まったポイントの使い道
  • ポイント増量期間などイベントの設定
ブロックを防ぎ、リピートを生む運用の鉄則

LINEを起点に、購買以外の行動もリピートにつなげる事例 (Commune Engage事例)

LINE公式アカウントは、再来店や再購入のきっかけをつくるうえで有効なチャネルです。
一方で、リピーター育成をさらに進めるには、購買データだけでなく、来店、イベント参加、SNS投稿、アンケート回答など、顧客がブランドに関わる多様な行動を捉えることが重要です。

ここでは、LINEを起点に顧客行動を蓄積し、リピート促進やファンとの関係強化につなげている事例を紹介します。

【Case1】購買以外の“応援”を捉え、ファンとの関係を深めるプログラム

ヘラルボニーは、障害のある作家のアートを通じて社会と福祉をつなぐクリエイティブカンパニーです。商品の購入に限らず、来店やSNSでの発信など、多様な形で活動を支えてくれるファンとの絆をより深めるため、メンバーシッププログラム「HERALBONY CLUB」の開始に至りました。

公式ストアでの購買に加え、店舗への来店、イベント参加、SNSでの発信など、ファンがブランドに触れたアクションに対して「BONY(ボニー)」を付与。LINE公式アカウントを起点に、会員証の発行やBONYの確認・管理までをシームレスに行えます。ライトなファンからコアなファンまで、それぞれのペースでブランドとのつながりを楽しめる環境を整えます。

- サービス開始後の反響(開始直後の1ヶ月の実績)

  • 会員の購買頻度、来店頻度、一定期間における購買金額は、非会員の115〜150%程度に
  • 対象SNSでのブランドハッシュタグ付き投稿も急増

詳細:https://communeinc.com/ja/news/2026apr22
HERALBONY CLUB:https://heralbony.com/pages/heralbonyclub

【Case2】イベント参加・購買データをつなぎ、リピート促進の打ち手を見える化

玉乃光酒造は創業350年を超える老舗の酒蔵です。1673年に和歌山で創業し、戦後に京都・伏見へ蔵を移転。1964年には業界に先駆けて純米酒を”復活”させ、日本酒本来の姿を追求する信念を今も受け継いでいます。
酒蔵イベント・試飲会・EC直販など多様な顧客接点を持っていました。一方で、データが分散しており「誰が、いつ、どの接点で行動したか」が不明確でした。そのため各種施策がリピート購入やファン化にどう寄与しているのかの効果測定が困難という課題があり、導入に至りました。

ライト層も参加しやすいLINEミニアプリでの会員化を促進。酒蔵イベントでの来場データ取得や、月次アンケートによる飲用シーンの把握、SNS投稿キャンペーンなどを実施し、顧客の嗜好や行動を継続的にトラッキングする基盤を構築しました。
導入後は、これまで分散していた「イベント参加」「SNSキャンペーン」「購買」のデータが一元的に紐づき、参加者の売上貢献やキャンペーン経由の購買行動を可視化できる状態となりました。

- サービス開始後の成果と展望

「イベント参加者の売上相関」や「SNSキャンペーンからの購買行動」などが可視化されつつあります。今後は取得した嗜好データに基づき、若年層を含むライト層のファン化・リピート促進をデータに基づいて加速させていきます。

詳細:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000393.000036356.html

リピーター獲得の設計を段階別でイメージする

リピーターの育成は、一度きりの接点で終わらせず、中長期的な継続購入を視野に入れた設計が不可欠です。LINEを活用した自動化の仕組みを構築することで、点ではなく「線」の一貫性ある施策を無理なく継続させることが重要になります。

【1:接点構築】友だち獲得 (店頭・Web・既存顧客からの導線設計、追加CTAの置き方)

- お客様のアクションを起点にする

ご来店・イベント参加・ご購入・SNS投稿のように、お客様が起こしてくれたアクションを見逃さず、適切なフォローアップをLINEで行いましょう。

- 友だち登録をすることのメリットを提示(ご来店時・公式Webサイト)

友だち追加によって、企業側だけでなく顧客側にも明確なメリットがある状態を設計する必要があります。

▶︎ポイントの使い道や先行予約など、LINEを登録することでお客様にとって、これからどんな利便性があるのかの説明。

【2:関係構築】初回体験、再来の仕組み設計 (追加直後のメッセージ、初回特典の設計判断)

- 初回来店・購入の満足度向上(LINE上)

初回クーポンや新規のお客様サービスなど、初回の満足感からお客様の信頼を勝ち取ることが重要です。

▶︎「登録して今すぐ使えるクーポン」や「初回のご購入での大量ポイント付与」など、満足のいく初回来店・購入を実現させましょう。

- 再来店・購入の誘導

重要なのは、初回来店時の体験だけではありません。
一番最初にどのようにLINE上で接触するかもリピーターへとつなげる鍵になります。

▶︎LINEのリッチメニューの使用方法の案内
▶︎「1回目で付与されたポイントを次回どのように使用できるか」「再来(2回目)のお客様限定メニュー」など具体的にどんなメリットがあるのかを提示する。

顧客が使い方に迷わないよう、ポイントやクーポンの利用方法をLINE上で具体的に案内します。

【3:継続・管理】継続接点の設計 (配信頻度、セグメント、リッチメニュー、スタンプカード)

- 継続することで得られるメリットの構

次は、継続してLINEアカウントを使用することに楽しさや効率を提供しましょう。

▶︎リッチメニューにはクーポンやポイントなどレジですぐに開くことのできるような効率的な仕組みを作成。
▶︎スタンプカードで3回目には抽選権、5回目にはサンプルの提供、10回目には特別イベントの招待などクリアしていく先にお客様にとっての参加したくなる特典やイベントを設定。

- 得た情報からの分析

LINE公式アカウントでは、友だち追加数、メッセージ配信、クーポン利用などの反応データを確認できます。
これらの数字から、セグメントした顧客ごとのニーズや、リピートを妨げているボトルネックを特定し、着実に改善へとつなげることができます。このように現状を正しく把握することで、次に打つべき施策の構築を可能にします。

- お客様の日常に溶け込む

お客様にとって一目でサービスやクーポン、イベントなどがLINE上で確認できる設定にすることで購入を考えていなくとも「今何かキャンペーンしているかな」「ポイントどれくらい溜まっていて、何に使えるだろうか」とLINE公式アカウントを開いてもらえる。
そこから、購買につながるようなお客様の日常に溶け込む「日常的に使われる接点」を目指しましょう。

最後に(LINE活用をリピーター育成につなげるために)

ここまで、LINEを活用したリピーター獲得の方法を見てきました。LINE公式アカウントは、再来店や再購入の接点をつくるうえで有効なチャネルです。
一方で、リピーター育成をさらに進めるには、LINE上の反応だけでなく、来店、イベント参加、SNS投稿、紹介、アンケート回答など、顧客がブランドに関わる行動を広く捉える必要があります。

購買金額やクーポン利用率だけでは、顧客の熱量を十分に把握できない場合があります。購買以外の行動も含めて顧客を捉えることで、これまで見えていなかったファンの存在に気づき、リピート促進や関係強化の打ち手を設計しやすくなります。LINE公式アカウントを単なる配信チャネルで終わらせず、顧客行動を蓄積し、リピート促進や関係強化に活かす設計が重要です。

リピートを、仕組みで育てる

アイキャッチ画像

LINEは、リピートの起点になります。
しかし、再来や再購入だけを追っていると、来店・イベント参加・SNS投稿といった「購買の手前にある熱量」は見えません。
これらを一つのIDでつなぎ、関係性として育てる方法を、資料にまとめています。