株式会社ベネッセコーポレーション

受講生から大学生、社会人へとつなぐバトンパス 2つのコミュニティで提供するベネッセらしさ

受講生から大学生、社会人へとつなぐバトンパス 2つのコミュニティで提供するベネッセらしさ
株式会社ベネッセコーポレーション
受講生から大学生、社会人へとつなぐバトンパス 2つのコミュニティで提供するベネッセらしさ
株式会社ベネッセコーポレーション
  1. Commune(コミューン)
  2. 導入事例一覧
  3. ユーザー間交流の導入事例
  4. 受講生から大学生、社会人へとつなぐバトンパス 2つのコミュニティで提供するベネッセらしさ
概要
株式会社ベネッセコーポレーションでは、通信教育講座「進研ゼミ」の受講生(中学生・高校生)が学習の悩みを卒業生(大学生)に相談できる「先輩ダイレクト」と、卒業生が社会人と交流できる「ゆるキャリ相談室」(以降、ゆるキャリ)の2つのコミュニティを運営しています。「教えられる側」が「教える側」になり運営されているこれら2つの場で、活用されている機能や感じられた効果について伺います。
運用体制
各コミュニティの担当者が大学生サポーター(進研ゼミ卒業生のスタッフ)をマネジメントしつつ運用
導入の決め手
・長年運用してきたサービスからスムーズに移行できる機能性と利便性
・個人情報を取り扱うサービスとして求めるセキュリティ水準の高さ

課題

  • 従来利用していたシステムのサービス終了に伴い、新たなシステムを導入する必要が生じた【先輩ダイレクト】
  • サービスを維持するために多くの要件を満たすシステムが必要だった【先輩ダイレクト】
  • 高校卒業に伴い、自社との関係が切れてしまう受講生が多かった【ゆるキャリ】

活用方法

  • Communeの機能をフル活用し、円滑なシステム移行とサービス運営を実現【先輩ダイレクト】
  • 現代の受講生にとってより親しみ深いデザイン・UIのコミュニティへとリニューアル【先輩ダイレクト】
  • 先輩ダイレクトの利用者をゆるキャリへと誘導できる流れの構築【ゆるキャリ】
  • サンプルコンテンツの公開やUIの工夫によりコミュニティを活性化【ゆるキャリ】

成果/これからの目標

  • 受講生が親しみやすいUIへの刷新により、質問や回答の入力負担を軽減【先輩ダイレクト】
  • 進学した受講生が大学生や社会人となった後も学べる/教えられる場の提供【ゆるキャリ】
  • 受講生との関係性のさらなる長期化【ゆるキャリ】

Communeにより現代の受講生向けに刷新された「先輩ダイレクト」

はじめに、「先輩ダイレクト」とはどのようなサービスか教えてください。

矢島様(以下、敬称略):「先輩ダイレクト」は、進研ゼミ高校講座の受講生が同講座の卒業生である大学生サポーターに対し、直接勉強に関する相談ができるサービスです。このサービスは元々、受講生と大学生の手紙のやり取りをベネッセが仲介する形で、紙のサービスとして運営していました。それを、インターネットの普及に伴いQ&Aサイトを用いてデジタル化し、その際に「先輩ダイレクト」と命名、現在はCommuneを利用して運営しているという経緯があります。

「先輩ダイレクト」の運営にCommuneを導入したきっかけをお聞かせください。

矢島:先輩ダイレクトの開始当初に導入したQ&Aサイト構築システムが、サービスの提供を停止することになったことがきっかけです。当時は後継システムを自社でスクラッチ開発することも検討したのですが、コスト面で難しいと判断し、外部企業が提供するシステムを探すこととなりました。そこで運営に使えそうなシステムを複数比較検討した結果、Communeを導入することとなりました。

元々利用していたのがQ&Aに特化したシステムで、サービスの目的が実現する利便性の高い機能が揃っていました。先輩ダイレクトの運営において特に重要な機能はユーザー管理とセキュリティです。ユーザー管理とは具体的には、「質問者」と「回答者」の切り分けで、それぞれの権限を個別に管理できないと、サービスとして円滑に運用することができません。セキュリティも、個人情報を扱うコミュニティですので、弊社として高い水準を求めていました。

Communeはコミュニティプラットフォームであるためコンセプトこそ異なりますが、これらの他にも、質問やそれに対する回答を主体とした先輩ダイレクトの運営に十分活用できる機能を持っており、加えて独自のカスタマイズでカバーできる領域も広いと感じました。

株式会社ベネッセコーポレーション
赤ペンコーチサービス開発部
コーチ組織開発課
矢島 一朗 様

導入の前後で、コミューンからはどのような提案がありましたか

矢島:従来のサービスを維持するために弊社が求める要件は多かったと思います。コミューンの担当者さんからは基本機能とカスタマイズを組み合わせてどのように要件を実現するのかに加え、より「今時」のコミュニティにするための提案や、Communeだからこそ実現できる提案をいただきました。Communeで運営する「ベストな形」を一緒に考えながら進めることができましたね。

導入後、質問する側の受講生からは利便性が上がったとの声をいただいています。従来のプラットフォームは、先輩ダイレクトを立ち上げた当時のトレンドに沿ったUIであり、現代の受講生にはあまり馴染みがありませんでした。そのため投稿が「面倒臭い」と感じられる部分もあったと思いますが、CommuneはSNSなど馴染みのあるツールとUIが近しく、受講生が直感的に操作できるようになりました。

先の長い人生で継続して価値を提供するコミュニティ「ゆるキャリ」

Communeを導入いただいているもう1つのコミュニティ「ゆるキャリ」について教えてください。

吉村様(以下、敬称略):「ゆるキャリ」は、ベネッセの大学生サポーターが、様々な業界で働く社会人の先輩と交流できるコミュニティです。就職に関して大学生が社会人に直接相談する、社会人が業界や職場に関するコンテンツを発信するといった取り組みがメインとなっています。

毎年、大学卒業と共に大学生サポーターの役割を卒業する方が一定数いらっしゃいます。そのため新たな大学生サポーターが欠かせませんが、「サポーターになりたい」と思ってもらうためには、私たち運営側がサポーターになる価値をより高めていく必要がありました。その価値が何かを考えた時、頭に浮かんだのが「先輩と後輩との交流」です。「先輩ダイレクト」のような交流の場を大学生から社会人にまで広げるため、ゆるキャリを立ち上げました。

株式会社ベネッセコーポレーション
オンラインサービス開発部
組織運営課 課長
吉村 麻理子 様

「ゆるキャリ」の運営においては、どのようにCommuneを活用していますか。

吉村:コミュニティを盛り上げるためにどのような施策を行うのが効率的なのか、どうすればより良いユーザー体験に繋がるのかといった提案をコミューンの担当者さんからいただきつつ、コンテンツの拡充に取り組んでいる最中です。

「ゆるキャリ」は一部のコンテンツを非会員でも見られる状態にしていますが、「ゆるキャリ」が実際にどのような場所なのか、まずはコミュニティの中身を見て感じてもらいたいといった理由があります。

コミュニティ内では、投稿へのアクションについて「いいね」だけではなく、「さすが」や「すてき」のようなバラエティに富んだスタンプを設置することで、アクション率を高める工夫を行っています。これらの施策はコミューンさんからの提案や、他社様の事例を踏まえて取り組んでいます。

2つのコミュニティを通じて生まれる「ベネッセらしいサポート」

「先輩ダイレクト」と「ゆるキャリ」の2つのコミュニティを運営する効果をどのようにお感じですか。

矢島:「先輩ダイレクト」をCommuneで運営するようになり、受講生の「感謝の気持ち」や「その後」が、より大学生サポーターにも見えやすくなりました。受講生が目標を達成できたという報告、あるいはテストで点が上がった、成績が伸びたといった報告がコミュニティ上で積極的に投稿されています。「先輩ダイレクト」には、受講生の一部が大学入学後にサポーターになってくれるサイクルがありますが、このようなやりとりが受講生と大学生サポーター双方の喜びや充実感に繋がり、受講生にとっては「自分も大学生サポーターになろう」という想いを持つきっかけになっていると感じます。

吉村:そこに「ゆるキャリ」が加わることで大学生サポーターにも質問する場を提供できますし、社会人になった暁にはまたゆるキャリにおける回答者側になってくれています。進研ゼミは高校生までを対象としたサービスではありますが、大学生、社会人と続くその先の人生においても受講生と関係を持ち続けられるようになりました。このような「先輩と後輩の交流やアドバイス」の仕組みこそが、ベネッセらしいサポートであり、世界観だと思っています。

今後これらの2つのコミュニティをどのように展開していきたいとお考えですか。

矢島:「先輩ダイレクト」と「ゆるキャリ」をシステム的に連携させたいといった構想もあります。従来のサービスである先輩ダイレクトと新しいコミュニティである「ゆるキャリ」は性質が異なり、まだ実現できていない部分もあるのですが、これら2つをどのように組み合わせていくのかは今後のテーマですね。

コミュニティという場があるからこそ「教えられる側」と「教える側」を経験でき、それが先の長い人生における価値となっていること、大変光栄に思います。ありがとうございました。

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