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「風通しの良い職場」とは?メリット・注意点や実現する方法を解説
2024/11/07
風通しの良い職場とは、コミュニケーションが活発で意見を表明しやすい職場を指します。しかし、具体的なメリットや風通しを良くする方法など、分からないこともあるのではないでしょうか。風通しの良い職場のメリットや実現のための施策について解説します。
目次
理想的な職場環境として、「風通しの良い職場」がよく挙げられます。風通しの良い職場とは、コミュニケーションが活発で意見を表明しやすい職場を指します。
しかし、具体的なメリットや風通しを良くする方法など、分からないこともあるのではないでしょうか。そこで本記事では、風通しの良い職場のメリット・注意点や実現のための施策などについて解説します。
「風通しの良い職場」とは
「風通しの良い職場」とは、自身の意見や考えを率直に表明しやすく、お互いに尊重できる職場を指します。役職や立場を問わず、従業員同士の意見交換がスムーズに行われやすいことが特徴です。ただし、「何でも言いたいことを言える」「自由気ままに何でもできる」という意味ではありません。以上の点を踏まえて、風通しの良い職場の特徴について次のポイントから見ていきましょう。
- 自身の意見を表明しやすい
- 社内コミュニケーションが活発
- 職場の人間関係が良好
- 各従業員が自律している
- 情報やルールに透明性がある
自身の意見を表明しやすい
風通しの良い職場は、役職や立場に関係なく、自身の意見を表明しやすい傾向があります。言い換えれば「心理的安全性」が高い職場であり、お互いの意見を尊重して受け入れられやすいのです。現場からの意見が押さえつけられず、優れたアイデアが採用されやすいため、イノベーションも起こりやすいと考えられます。
社内コミュニケーションが活発
風通しの良い職場は、社内コミュニケーションが活発であり、全社的に雰囲気が明るい傾向があります。気軽に挨拶を交わし合えるため、従業員同士の関係が醸成されやすいからです。
不満点や困ったことがあったとしても、気軽に質問や意見交換ができるので、業務が円滑に進みやすくなります。お互いに対する信頼性が高いため、経験が浅い人や分からないことがある人でも安心して相談できるでしょう。
職場の人間関係が良好
風通しの良い職場は、人間関係も良好な傾向があります。前述したように、社内コミュニケーションが活発であり、互いの意見を尊重し合えるため、自然と人間関係が良くなるのです。
「口調が強い」「否定される」など、重圧な雰囲気の職場は決して風通しが良いとは言えず、従業員が委縮してしまってクリエイティブな働きができません。また、風通しの良い職場の良い職場は同僚同士のみならず、役職や立場をまたぐ関係もフラットに近い傾向があります。
各従業員が自律している
それぞれの従業員が自律しており、ある程度の裁量が認められていることも特徴です。風通しの悪い職場では、何をするにしても上長の承認が必要なことがあります。そのような職場では、従業員が委縮してしまい、自分の意思で自律的に動こうという風土が根付きません。
風通しの良い職場では、むしろ自律的な行動が評価されやすいため、各自が果たすべき役割に応じた行動を従業員が率先して取りやすいのです。
情報やルールに透明性がある
企業の方針やルール、業務プロセスなどに関しても、風通しの良い職場では透明性があります。ローカルルールや暗黙の了解など、曖昧で不透明なものは基本的に存在しません。
また、社内ルールや業務マニュアルなど、必要な情報は誰でも簡単にアクセスできるため、部門や役職による情報各社も生じにくい傾向があります。そのため、従業員は「何をすべきか」「何をしてはいけないか」を判断して、業務をスムーズに遂行しやすいのです。
風通しの良い職場を実現するメリット
風通しの良い職場を実現することで、企業は次のようなメリットが得られると考えられます。
- 生産性が向上する
- 離職率が低下する
- トラブルに対応しやすい
- 新たな価値を創出しやすい
生産性が向上する
風通しの良い職場では、自身の仕事ぶりが評価されやすく、意見やアイデアも受け入れられやすい傾向があります。こうした職場では、従業員のモチベーションが高い傾向があり、業務効率と生産性の向上が見込めます。また、疑問や不明点があってもすぐに周囲に確認できるため、業務の遅延やトラブルも回避しやすいでしょう。
離職率が低下する
風通しの良い職場は、離職率が低い傾向があります。離職の大きな原因のひとつが、「職場での働きづらさ」や「言いたいことが言えない」など、人間関係によるものです。
自身の仕事や意見・アイデアが認められず、成長している実感が得られない職場では、従業員はほかの職場へ移ってしまいます。風通しの良い職場では、人間関係が良好で互いに尊重・信頼し合えるため、課題や悩みがあるときも解決しやすく、居心地がよく働きやすいため離職率が下がります。
トラブルに対応しやすい
風通しの良い職場は、人間関係が良好でコミュニケーションが活発なので、情報共有もスムーズな傾向があります。そのため、業務でミスやトラブルが発生したときでも、上司に報告して迅速な対応と軌道修正ができます。被害を最小限に抑えやすいうえに、潜在的なトラブルを防ぐための行動も取りやすくなるでしょう。
新たな価値を創出しやすい
風通しの良い職場では、各々の従業員が自由に発言・行動できるため、新しいアイデアが生まれやすくなります。また、従業員の知識・スキルが承認されやすいため、各自が専門性を発揮する企業風土も醸成されます。従業員同士の意見交換やアイデア出しが活性化されることで、課題や改善策の検討がスムーズに進み、新たな価値やイノベーションも生まれるでしょう。
風通しの良い職場のデメリット・課題
風通しの良い職場は理想的ではありますが、場合によっては次のようなデメリットや課題が生じることがあります。
- 人によっては居心地が悪いことがある
- 緊張感やメリハリがなくなってしまう
人によっては居心地が悪いことがある
コミュニケーションの活発さが風通しの良い職場の魅力ですが、すべての人が外交的で会話を好むとは限りません。例えば、内気で内向的な人の場合は、同僚や上司の活発なコミュニケーションを見て、気おくれして「居心地の悪さ」を感じてしまうかもしれません。
じっくり考えてから結論を出したい人の場合は、周囲が次々に意見を出して議論が進むのに付いていけない可能性もあります。そのため、誰もが積極的に意見を表明したいわけではないことを念頭に置いて、発言を強制してしまわないように注意が必要です。
緊張感やメリハリがなくなってしまう
風通しの良い職場では、従業員同士がフラットに近い関係であることが魅力ですが、職場の緊張感や人間関係のメリハリがなくなってしまうことがあります。
その結果、気が緩んで業務に無関係の会話をしたり勤務態度に問題が出たりして、品質低下やミスの増加が発生してしまうケースも珍しくありません。風通しの良さと「仲の良さ」を混同してしまうのではなく、リーダーが適切に舵を取ってメリハリのある社内環境を作ることが大切です。
風通しの良い職場を実現するための施策
風通しの良い職場を実現するための施策として、次のようなものが考えられます。
- フリーアドレス制度の導入
- 社内アンケートの実施
- 社内イベントの企画と開催
- 1on1ミーティングの実施
- 積極的な挨拶習慣を根付かせる
- コミュニケーションツールの導入
フリーアドレス制度の導入
「フリーアドレス制度」は、従業員のデスクを固定するのではなく、その日ごとに空いている席を自由に選べるというものです。毎日異なるデスクを使用することで、隣同士になる人が移り変わり、人間関係やコミュニケーションにバリエーションが出ます。部門や部署の垣根を超えた交流も生まれやすいため、職場の風通しが良くなるでしょう。
社内アンケートの実施
風通しの良い職場を実現するためには、まずは理想と現実のギャップを把握する必要があります。そのため、社内で匿名のアンケート調査を実施して、現状の不満や課題点について従業員の生の声を得ることが大切です。アンケートの目的や施策への活用方法を事前に説明し、調査結果も公表することでより納得感が高まるでしょう。
社内イベントの企画と開催
風通しの良い職場をつくるためには、従業員同士の人間関係を深めることが大切です。業務を通じた接点だけでは限界がありますが、「社内イベント」を企画・開催することで親睦が深まりやすくなります。ただし、業務外での長時間拘束を避けたい従業員も少なくないため、希望者のみ参加するサークル活動や、気軽に参加しやすいランチ会なども検討してみましょう。
1on1ミーティングの実施
風通しの良い職場の大切な要素のひとつが、上司と部下の良好な信頼関係です。そこで、上司と部下が定期的に30分程度の対話を行う「1on1ミーティング」を実施すると、相互理解とコミュニケーションの促進に役立ちます。部下は不安や悩みを上司に相談し、上司は部下を適切にマネジメントしやすくなるでしょう。
積極的な挨拶習慣を根付かせる
コミュニケーションの基本は「挨拶」にあるため、積極的な挨拶習慣を社内で定着させることも重要です。挨拶をすることで、相手は「自分の存在が認められている」と感じることができます。「おはようございます」「お疲れさまでした」という挨拶に加えて、「○○さん」のように名前を付けることで、挨拶の効果はより高くなるでしょう。
コミュニケーションツールの導入
風通しの良い職場の実現には「Commune for Work」がおすすめ
風通しの良い職場は、社内コミュニケーションが活発で、自身の意見を表明しやすい傾向があります。社内の風通しを良くすることで、生産性の向上と離職率の低下、新たな価値やイノベーション創出などのメリットが期待できます。
風通しの良い職場を実現するための施策のひとつとして、社内SNS「Commune for Work」の導入がおすすめです。Commune for Workには社内SNSとして必要な機能が網羅されており、導入により社内コミュニケーションが活性化し、職場の風通しが改善します。
パーソルテンプスタッフ株式会社様では、各スタッフ同士の交流を深めるためにCommune for Workが導入されました。その結果、メンバー同士のコミュニケーションが深まり、帰属意識の醸成に成功しました。詳細については、次の記事をご参照ください。
*パーソルテンプスタッフ株式会社様の事例記事を読む
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