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コミュニティとは?意味や使い方を解説

更新日:2026/06/25

コミュニティとは?意味や使い方を解説
コミューン編集部

コミューン編集部

「コミュニティ」という言葉は日常でもビジネスでも広く使われますが、使われる場面が広いため、コミュニティという言葉は定義が曖昧になりやすい言葉です。地域の集まりを指すこともあれば、オンラインで関心によってつながる集まりや、企業が顧客との関係を育てる場を指すこともあります。

この記事では、コミュニティの意味や使い方、共同体やグループとの違い、種類、そしてビジネスでの活用までを整理します。意味の整理から、企業で活用する際の判断軸まで確認できます。

コミュニティとは

コミュニティとは、共通の目的や関心、価値観を持つ人々が継続的に関わり合う集まりを指します。単に人が集まっている状態ではなく、メンバー同士に帰属意識と相互のやり取りが生まれている点が特徴です。

英語のcommunityは、ラテン語の「communis(共通の)」や「communitas(共同性・共同体)」に由来するとされています。もともと「共通のものを持つ人々」や「共同で関わる人々」といった意味合いを持ち、日本語では「共同体」「地域社会」と訳されることが多い言葉です。

かつてのコミュニティは地域に根ざした集まりを指していました。社会学者のマッキーバーは1917年に、地縁や血縁から自然に生まれる「コミュニティ」と、特定の目的のために人為的につくられる「アソシエーション(機能集団)」を区別しています。その後インターネットが普及し、地理的な制約を超えて関心でつながる集まりが増えたことで、現在では地域に限らず幅広い場面で使われるようになりました。

コミュニティを構成する4つの要素

心理学者のマクミランとチャビスは1986年に、「コミュニティ感覚」を構成する要素として次の4つを整理しました。単なる集まりとコミュニティを分ける目安としても参考になります。

  • 帰属感:自分がそこに属しているという感覚
  • 影響力:メンバーが集まりに影響を与え、集まりからも影響を受ける双方向の関係
  • 欲求の充足:参加することで知識や人間関係など、何らかの価値が得られること
  • 感情的なつながりの共有:共通の体験や時間を通じて生まれる結びつき
単なる集まりとコミュニティの違い 単なる人の集まり 共通点はあっても、関わりは限定的 次の要素が加わると 帰属意識(自分が属しているという感覚) 継続的な関わり合い 共通の目的や価値観 コミュニティ 相互に関わり、支え合う関係が生まれる
※ 単なる集まりは、帰属意識・継続的な関わり・共通の目的が加わることでコミュニティになります。

コミュニティの使い方と例文

「コミュニティ」は文脈によってニュアンスが少し変わります。代表的な使われ方を例文で確認すると、意味のつかみ方がはっきりします。

  • コミュニティの分断:もともとつながっていた人々の関係が断たれる状態を指します。災害で住み慣れた地域を離れたときなど、物理的にも心理的にも起こります。例:「再開発で長年の地域コミュニティの分断が進んだ」
  • コミュニティに参加する:仲間の輪に入ることです。地域の活動に加わる場合もあれば、SNSやオンラインの場を通じて参加する場合もあります。例:「趣味が合うオンラインコミュニティに参加した」
  • コミュニティで助け合う:メンバーが互いに支え合うことです。同じ目的を持つ人同士が役割を分担し、課題を解決していきます。例:「子育て中の親が情報を交換し、コミュニティで助け合う」

コミュニティと共同体・グループ・SNSの違いと関係

コミュニティとよく似た言葉との違いは、「関わりの継続性」と「帰属意識」があるかどうかで整理できます。下の表で全体像を確認してから、それぞれの違いを見ていきます。

用語 主な意味 関わりの継続性・帰属意識
コミュニティ 共通の目的や関心でつながり、継続的に関わり合う集まり あり。帰属意識と相互のやり取りが前提
共同体 より強い結束や明確な役割・ルールを持つ集まり 強い。コミュニティの中でも結束が特に強い形
グループ 共通点を持つ人の集まり(規模は小さいことが多い) 必ずしも伴わない。所属や登録だけのこともある
SNS・オンラインサロン SNSは交流の場、オンラインサロンはオンライン上のコミュニティ形態の一つ 場や仕組みがあるだけでは不十分。継続的な関わりが生まれて初めてコミュニティとして機能する

共同体との違い

共同体はコミュニティの訳語として使われることもありますが、日本語では地域性や結束の強さ、共通の規範を含む集まりとして受け取られることが多い言葉です。社会学者のテンニースは、地縁や血縁から自然に生まれる結びつきを「ゲマインシャフト(共同体)」、利益や機能を目的につくられる集団を「ゲゼルシャフト(利益社会)」と呼んで区別しました。テンニースの区分は、共同体的な結びつきと、目的・機能に基づく社会関係を考える手がかりになります。ただし、現代の『コミュニティ』は、地域・企業・オンラインなど幅広い文脈で使われます。

グループとの違い

グループは共通点を持つ人の集まりを指しますが、必ずしも継続的な関わりや帰属意識を伴うとは限りません。名簿に名前があるだけ、チャットに招待されただけの状態もグループと呼べます。そこにメンバー同士の継続的なやり取りと支え合いが生まれると、コミュニティへ近づいていきます。

SNS・オンラインサロンとの関係

SNSは、人がつながり交流するための場やサービスです。一方、オンラインサロンは、オンライン上で会員や参加者が継続的に関わるコミュニティの一形態といえます。コミュニティは、こうした場や仕組みの中で実際に生まれる「関係性」そのものを指します。同じSlackワークスペースやFacebookグループに参加していても、メンバー同士のやり取りがなければ、コミュニティとして機能しているとは言えません。場を用意するだけでなく、メンバーが関わり合う状態をどうつくるかが、コミュニティ運営の中心になります。

コミュニティにはどんな種類があるか

コミュニティは、その目的やつながる場によってさまざまな種類に分かれます。代表的なものを整理します。

  • 地域コミュニティ:同じ地域に住む人々の集まり。防災や見守り、地域イベントなどを通じて交流します。コミュニティの最も古い形です。
  • オンラインコミュニティ:インターネットを介してつながる集まり。共通の趣味や関心を持つ人が、物理的な距離を超えて対話や情報交換を行います。種類や作り方、企業の成功事例はオンラインコミュニティの種類・事例・作り方を解説した記事で詳しく扱っています。
  • 職場・社内コミュニティ:会社や部署を超えて有志が集まる場。部門間のつながりを生み、風通しのよい組織づくりに役立ちます。
  • 学校コミュニティ:学校を中心に、生徒・保護者・教師、周辺住民が子どもの成長を支えるためにつながる集まりです。
  • 趣味・関心のコミュニティ:スポーツ、音楽、ゲームなど、好きなことを共有する人々の集まり。情報交換やスキル向上の場にもなります。
  • ファン・ブランドコミュニティ:特定の商品やブランドが好きな人々が集まる場。企業がマーケティングに活用する代表的な形です。仕組みやメリットはファンコミュニティの作り方とメリットを解説した記事で整理しています。

ビジネスでコミュニティが活用される理由

企業がコミュニティを持つ目的は、顧客や利用者との接点を一過性で終わらせず、継続的な対話を通じて商品やサービスへの理解、愛着、利用定着につなげることです。一方向の情報発信では拾いにくい顧客の声や利用実態を把握しやすくなる点に価値があります。

企業活用における効果は、大きく「顧客理解の深化」「利用継続の支援」「推奨・口コミの創出」に分けられます。特にBtoBサービスでは、導入後の活用度や顧客の課題感を継続的に把握できるため、カスタマーサクセスやプロダクト改善、マーケティング施策にも活かしやすくなります。

顧客同士が体験を語り合う場があると、他の見込み客の参考になる投稿(UGC)が蓄積されやすくなります。利用者の生の声が集まることで、商品やサービスの改善のヒントも得やすくなります。継続的に関わる顧客は商品への理解が深まりやすく、適切に運営できれば、解約の抑制や顧客生涯価値(LTV)の向上に寄与する可能性があります。こうした考え方の全体像はコミュニティマーケティングの重要性と実践を解説した記事で、顧客の愛着を測る視点は心理ロイヤルティの測定指標と高め方を解説した記事で扱っています。

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コミュニティを作る基本ステップ

コミュニティを立ち上げるときは、目的と対象を決めてから、場とルールを整える順番で進めます。個人の集まりでも企業の運営でも、土台となる考え方は共通です。

  1. 目的を決める:何のための集まりか、参加者にどんな価値を提供するのかを明確にします。ここが曖昧だと方向性が定まらず、続きにくくなります。
  2. 対象を決める:どんな関心を持つ人に集まってほしいか、どんな活動をするのかを具体的に描きます。
  3. 場を決める:活動内容に応じて、オンラインかオフラインか、両方を組み合わせるかを選びます。
  4. ルールを作る:トラブルを防ぐための基本的なガイドラインを用意します。厳しすぎると活動を抑えてしまうため、自由に関われる程度に整えます。
  5. 最初の仲間を集める:信頼できる少人数から始め、少しずつ広げていくと安定しやすくなります。

企業がオンラインで運営する場合は、目的やルールの設計に加えて、メンバーが投稿しやすい導線や、運営負荷を抑える仕組みを整えることも重要です。こうした設計は、コミュニティの継続率や投稿量を左右します。サイトとして立ち上げる際の具体的な進め方はコミュニティサイトの作り方と運営のポイントを解説した記事が参考になります。

まとめ

コミュニティとは、共通の目的や価値観を持つ人々が継続的に関わり合い、帰属意識と支え合いが生まれている集まりです。地域に根ざした古い形から、オンラインで関心によってつながる形、企業が顧客との関係を育てる形まで、その姿は広がり続けています。

共同体・グループとの違いは、「関わりの継続性」と「帰属意識」で整理できます。SNSはコミュニティそのものではなく、人がつながるための場やサービスであり、そこで継続的な関係性が生まれて初めてコミュニティとして機能します。言葉の意味を押さえたうえで、自分がどんな目的でコミュニティに関わりたいのかを考えると、参加先を選ぶときも、自分で立ち上げるときも判断の軸が定まります。

よくある質問(FAQ)

コミュニティとは一言でいうと何ですか?

共通の目的や価値観、関心を持つ人々が集まり、相互に関わり合う集まりです。単なる人の集まりではなく、帰属意識や継続的な関係が生まれている状態を指します。

コミュニティを構成する要素は何ですか?

マクミランとチャビス(1986年)は、「コミュニティ感覚」を構成する要素として、帰属感・影響力・欲求の充足・感情的なつながりの共有の4つを挙げています。これらの要素が強いほど、メンバー同士の結びつきも強まりやすくなります。

コミュニティとグループの違いは何ですか?

グループは共通点を持つ人の集まりですが、必ずしも継続的な関わりや帰属意識を伴いません。コミュニティは、メンバー同士の継続的なやり取りや助け合いが生まれている点が異なります。

コミュニティと共同体は同じ意味ですか?

共同体はコミュニティの訳語として使われることもありますが、日本語では地域性や結束の強さ、共通の規範を含む集まりとして受け取られることが多い言葉です。一方、コミュニティは地域・企業・オンラインなど、より幅広い文脈で使われます。

コミュニティとSNSの違いは何ですか?

SNSは人がつながるための場やサービスで、コミュニティはその場で生まれる関係性そのものです。SNSに登録していても、やり取りがなければコミュニティとは言えません。

コミュニティにはどんな種類がありますか?

地域・オンライン・職場・学校・趣味・ファンやブランドなど、目的やつながる場によって分かれます。企業が顧客との関係づくりに使うのはファン・ブランドコミュニティが代表的です。

企業がコミュニティを持つメリットは何ですか?

顧客との継続的な対話を通じて理解や愛着を深め、利用者の声や口コミ(UGC)を集めやすくなります。一方向の発信と違い、双方向の関係を築ける点が特徴です。

コミュニティを作るときに最初に決めるべきことは何ですか?

目的と対象です。誰にどんな価値を提供する場なのかを決めないと、方向性が定まらず継続が難しくなります。

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