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マーケティング

バイラルマーケティングのメリットは?用語の意味と主な手法

2024/05/29

バイラルマーケティングのメリットは?用語の意味と主な手法
コミューン編集部

コミューン編集部

企業のキャンペーンがSNSで大きな注目を集め、情報が爆発的に拡散されることがあります。このように、一人ひとりの消費者が自ら情報を広めることで、人から人へと伝わる力を利用するのが「バイラルマーケティング」です。この記事では、バイラルマーケティングの基礎知識や期待できる効果、主な手法、取り組みのポイントまで解説します。マーケティング部門のご担当者様は、ぜひチェックしてみてください。

マーケティング用語「バイラルマーケティング」とは

初めに、「バイラルマーケティング」に関する基礎知識や、似ているマーケティング手法との違いについて解説します。重要なマーケティング用語の基本を押さえておきましょう。

バイラルマーケティングの意味

バイラルマーケティングとは、消費者から消費者へ情報が拡散されることによって、ブランディングや販売促進を実現する手法です。そもそも「バイラル(viral)」という言葉には「ウイルスが原因の」という意味合いがあり、情報が人から人へと次々と広まっていく様子がウイルスに例えられています。バイラルマーケティングの大きな特徴は、消費者が自発的に情報を拡散することです。消費者が「誰かにシェアしたい」と感じ、自ら行動を起こすことによって情報が広まり、大きなマーケティング効果が生まれます。

似ているマーケティング手法

バイラルマーケティングと似ているマーケティング手法として、以下が挙げられます。

  • バズマーケティング…意図的に話題性を作り宣伝する手法
  • インフルエンサーマーケティング…インフルエンサーの影響力を利用して宣伝する手法
  • ステルスマーケティング(ステマ)…広告である事実を消費者に伏せて宣伝する手法※

※2023年10月1日から景品表示法違反

【参考】消費者庁「景品表示法 令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。」

https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/stealth_marketing/

 

これらの手法は、バイラルマーケティングと同様に消費者から消費者へと情報が拡散されるのが共通点です。ただし、企業が拡散を意図して積極的に介入する点がで、バイラルマーケティングと異なります。

バイラルマーケティングの事例

バイラルマーケティングの成功事例として、株式会社ロッテの「Fit’sダンス」が挙げられます。同社はガムの主力商品「Fit’s」のPRのためにSNSでダンス動画を公開しました。すると、若年層のSNSユーザーが自発的に「Fit’sダンス」を踊った動画を投稿し、爆発的に話題となったのです。さらに同社は、ダンスの振り付け解説動画を提供したり、ダンスコンテストを開催したりと、より多くの消費者を巻き込むコンテンツ作りを行いました。こうして「Fit’sダンス」が広まったことでマーケティング効果が生じ、結果としてガムの売上にもつながった成功事例です。

バイラルマーケティングで期待できる効果


企業がバイラルマーケティングに取り組むと、以下の効果が期待できます。自社のブランディングや販売促進の施策に、バイラルマーケティングを取り入れてはいかがでしょう。

低コストで効果を得やすい

バイラルマーケティングは、一般的な広告手法と比べて発生する費用を抑えやすいという特徴があります。テレビCMや雑誌広告をはじめとしたマスメディアへの広告出稿は、不特定多数の消費者にアプローチできる一方で、費用が高額な傾向にあります。それに対してバイラルマーケティングでは、自社のSNSやオウンドメディアなどを利用して情報発信するため、コストを抑えやすいのがメリットです。それだけでなく、自社の発信した情報が消費者の間で話題となって爆発的に拡散された場合には、低コストでありながら大きなマーケティング効果が期待できるでしょう。

潜在層にアピールできる

バイラルマーケティングでは、消費者が自ら情報を拡散して、身の回りの消費者に自社の商品・サービスを広めます。そのため、不特定多数の消費者へ一斉にアプローチする広告手法と比べて、商品・サービスを購入する可能性がある潜在層へ効果的にアプローチしやすいと考えられているのです。まだ自社の商品・サービスを認知していない潜在顧客へ、身の回りにいるユーザーを介してアピールすることで、効率良く認知度を高められます。その際は、ターゲット層が利用しているSNSで情報発信を行うといった施策によって、よりマーケティングの効果を発揮しやすくなるでしょう。

バイラルマーケティングの主な手法

バイラルマーケティングで用いられる主な手法をご紹介します。自社の施策にバイラルマーケティングを取り入れる際は、ぜひ以下の手法をご活用ください。

SNS

SNSは、バイラルマーケティングでよく用いられる手法です。具体的には「Instagram」「X(旧:Twitter)」「TikTok」「YouTube」「Facebook」「LINE」などのサービスが活用されています。SNSによってユーザーやトレンドの傾向が異なるため、ターゲット層に適したSNSで施策を実施することが重要です。

メール

ユーザーがメールサービスを利用する際、送信するメールの文面に広告を埋め込むことで、サービスの宣伝を行う手法です。たとえば「iPhone」や「Outlook」などのメールサービスを使ってメッセージを送信すると、文末へ自動的にサービス名の紹介文が挿入されます。ユーザーがサービスを活用するたびに、広告が自然と拡散される仕組みです。

オウンドメディア

企業が運営するオウンドメディアの記事に「SNSでシェアする」「メールで送る」といった共有ボタンを設置して、ユーザーによる拡散を促す仕組みを作るのもバイラルマーケティングに該当します。たとえば、アメリカ発祥のオンラインメディア「BuzzFeed」は、話題性のあるコンテンツを提供し、SNSでの拡散によって集客を行っています。

バイラルマーケティングを行う際のポイント

バイラルマーケティングを成功へ導く上で大切なポイントをお伝えします。法律に則って適切な方法でマーケティングを行いましょう。

ターゲットを明確にする

バイラルマーケティングで消費者に情報を拡散してもらうためには、「誰かにシェアしたい」という動機につながる共感が欠かせません。そのためにも、はじめにマーケティングのターゲットを明確にして、ターゲット層からの共感を得られるコンテンツを作ることが重要です。

法に抵触しないか確認する

2023年10月1日以降、ステルスマーケティングは景品表示法違反となり、取り締まりの対象となりましたす。広告でありながら消費者が広告と認識できない表現は違法となるため、バイラルマーケティングの施策においても注意が必要です。法律を遵守して実施しましょう。

効果を分析する

バイラルマーケティングの施策を実施したら、効果測定を行ってマーケティング効果を確認した上で、改善策を講じましょう。その際は、拡散の度合いを測定する「バイラル係数」「再生回数」「クリック数」などの指標を用いると、マーケティング効果を数値化できます。


バイラルマーケティングで潜在顧客へ効果的にアプローチ!

ここまで、バイラルマーケティングの基礎知識、期待できる効果、主な手法や取り組み方のポイントまでお伝えしました。魅力的なコンテンツを提供することで、消費者が自ら商品・サービスの情報を拡散し、大きなマーケティング効果が生まれます。バイラルマーケティングの施策では、お伝えしたポイントをぜひ参考にしてみてください。

 

 

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