コラム
マーケティング
ブランディング戦略の基本ステップ|活用しやすいフレームワーク
2024/03/27
ブランディング戦略とは、ブランドを消費者に浸透させ、よりブランド価値を高めるための戦略のことです。実践することで、自社商品やサービスなどの認知度を高め、多くのファンを獲得することにつなげられます。今回は、ブランディング戦略の意味や役割、基本的な方法、おすすめのフレームワークなどをご紹介します。
目次
ブランディング戦略とは
ブランディング戦略とは、自社のブランディングを強化するためのプランや取り組みを指します。ブランディングとは、他社とは異なる価値を持つブランドを作り、顧客へ良いイメージを持ってもらうためのマーケティング戦略のことです。そこからさらに、自社のビジネス計画に合わせてブランドの認知拡大を図り、ブランド価値の向上を目指すことがブランディング戦略に当たります。
ブランディング戦略の役割
ブランディング戦略を実施することで、企業にとって多くのメリットを得ることができます。ここでは、ブランディング戦略が持つ役割や魅力を解説します。
会社や商品の認知度を向上する
ブランディング戦略の一環として広告宣伝を行うことで、会社や商品の認知度を高めることができます。ブランドの強みを広く認識してもらうことができれば、会社や商品のイメージアップにもつながるでしょう。
他社との違いを認知してもらう
自社と同じような商品を展開している競合他社がある場合、商品自体の機能や価格などによる差別化は難しいことがあります。競合他社との明確な差別化を図りたいときにもブランディング戦略が効果的です。自社ブランド独自の魅力をアピールすることで、消費者に「このブランドの商品を使いたい」と思ってもらえるようになるでしょう。
商品やサービスのファンを育てる
ブランディング戦略によって自社商品やサービスを好きになってもらうことで、継続的な購入・利用へつなげることができます。顧客にクチコミで商品を紹介してもらい、さらに多くの人の購買を狙うこともできるでしょう。また、自社のブランドのファンになってくれている消費者は、仮に値上げをすることがあっても引き続き購入を続けてくれると期待できます。
ブランディング戦略のステップ
ブランディング戦略を実践する際は、以下のような順序に沿ってプランを立てていくことがおすすめです。こちらでは、ブランディング戦略のステップを解説します。
1. 現状の分析
計画を立てる際、まずは現状分析を行うことが大切です。自社ブランドの現状や強み、課題点などを把握することで、訴求していきたい点や改善点などを洗い出すことができます。
2. ターゲットの選定
ブランディング戦略で重要なものの一つがターゲティングです。自社商品やサービスに合わせてターゲットを決めましょう。具体的なペルソナを設定してターゲットを絞ることで、ニーズに合わせた効率的なアプローチができるようになります。
3. ポジショニングの設定
ブランドの独自性を追求して他社との差別化を図るため、ブランドの目指す立ち位置を定めます。「品質の良さ」や「価格の安さ」など自社製品の持つメリットを把握し、他社とは異なるブランド価値を構築しましょう。
4. ブランドアイデンティティ・ブランドイメージの設定
ターゲットにどのようなイメージを持ってもらいたいか、どういった価値を提供していきたいのかを明確に決めていきます。ブランドアイデンティティやブランドイメージには一貫性を持たせることが必要です。ブランドロゴやキャッチコピー、Webサイトデザインなど、細かい部分に至るまで徹底してブランドの世界観を表現しましょう。
5. ブランドの広報
ブランドの知名度を高めるために、広報の具体的な方法を定めます。ブランドのPRには、テレビCMやSNS広告、オウンドメディア運営、イベントプロモーションなど、さまざまな訴求方法があります。BtoBの展示会やイベントへの出展が効果的な場合もあるでしょう。想定するターゲット層に合わせた方法を選び、情報発信することが大切なポイントです。
6. ブランドの価値の向上
ブランディング戦略は中長期的な目線で計画を立てていくことも大切です。ブランドイメージが浸透した後も、引き続き顧客に自社商品・サービスを選んでもらう取り組みが欠かせません。そのためにおすすめの施策の一つがオンラインコミュニティです。
ブランディング戦略立案に役立つフレームワーク
ブランディング戦略の策定をより効率的に行うためには、以下のフレームワークを活用することがおすすめです。こちらでは、ブランディング戦略を実践するために知っておきたいフレームワークをご紹介します。
PEST分析
PESTとは政治(Politics)・経済(Economy)・社会(Society)・技術(Technology)の頭文字をとった名称です。政治・経済・社会・技術の4つの視点からマクロ環境(外部環境)を分析し、マーケティング戦略に生かします。
たとえば、自社のビジネスに影響を与える法改正はないか、市場に影響のある流行の変化はないかといった情報を集めて「政治・経済・社会・技術」の4つに分類します。そこから「事実」を示すデータと「解釈」を示すデータを分け、さらに「事実」のデータを「機会(チャンス)」と「脅威」に分けます。自社にとっての「機会(チャンス)」や「脅威」になることを把握しておくことで、効果的な対応策を講じやすくなるでしょう。
3C分析
3C分析では自社(Company)・競合(Competitor)・顧客(Customer)の3つについて調査を行います。内部環境である「自社」のみではなく、外部環境の「競合」や「顧客」についてもリサーチすることで、複数の視点から客観的に自社を分析できるようになります。自社の強み・弱みを明確化でき、ターゲット選定やポジショニング設定などに生かせるでしょう。
ポジショニングマップ
ポジショニングマップは、自社のポジションを可視化したいときに役立つフレームワークです。最終的に縦軸・横軸のマトリクスに、自社商品や競合他社の商品などをマッピングしていきます。そのために、顧客が何を重視して商品購入を決めているのか、競合他社とのどういった部分に違いがあるのかを洗い出していくことが必要です。ポジショニングマップを作成することで自社ブランドの魅力を分析しやすくなるほか、隠れていた優位性を見つけることにもつなげられます。
SWOT分析
SWOTは強み(Strength)・弱み(Weakness)・機会(Opportunity)・脅威(Threat)の頭文字をとった言葉です。企業の内部環境や外部環境をプラス要因・マイナス要因に分けて分析します。内部環境と外部環境に分けて分析することで、どこにどのような課題があるのか、どのようなビジネスチャンスがあるのかなどを把握しやすくなります。ブランドのターゲットやポジショニングの明確化につなげることができるでしょう。
まとめ
長期的な目線でブランディング戦略を実践していきましょう!
ブランディング戦略の基礎知識や主な方法、活用したいフレームワークなどをご紹介しました。ブランディングに成功するとリピーターを得られることはもちろん、新規顧客獲得も期待できます。フレームワークも活用して具体的な戦略を定め、全社一丸となって取り組んでいきましょう。また、長期にわたって顧客との関係を構築するなら、オンラインコミュニティの運営もおすすめです。効果的なブランディング戦略についてお悩みの場合は、ぜひコミュニティサクセスプラットフォームの「Commune(コミューン)」の導入もご検討ください。
コミュニティサクセスプラットフォーム「Commune(コミューン)」は、企業のコミュニティ施策における企画・構築・運用を一気通貫でサポートします。既存ユーザーのロイヤルティ向上や売上向上、新規顧客の獲得などの実績が豊富。顧客コミュニケーションを充実させたい多数の企業に選ばれています。
以下では、導入事例やプラン体系がわかりやすく掲載された資料をダウンロード可能です。顧客体験を向上させたいマーケティング担当者の方はぜひチェックしてみてください。