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全社ポータルとは?社内情報を一元化し「会社のホーム」をつくる方法

2025/11/21

全社ポータルとは?社内情報を一元化し「会社のホーム」をつくる方法
コミューン編集部

コミューン編集部

全社ポータルは、社内に散らばった情報・ナレッジ・コミュニケーションを集約し、社員がいつでも立ち寄れる「会社のホーム」をつくる仕組みです。本記事では、ハイブリッドワークや情報散在といった背景から、全社ポータルに求められる主な機能、導入によるメリット、よくある失敗パターン、そして成功させるための設計・運用のポイントまでを体系的に解説します。

社内の情報、ぜんぜん見つからない!

社内の情報、ぜんぜん見つからない!

  • 最新の資料や規程が、どこにあるのか毎回迷う
  • 問い合わせが総務・情シスに集中して業務がパンク
  • 既存のイントラが「リンク集」と化している
  • リモートワークで新入社員のオンボーディングに時間がかかる

Commune for Work なら、ニュース・FAQ・マニュアル・業務システムへのリンクを一箇所に集約し、「まずここを見ればいい」全社ポータル を短期間で立ち上げられます。

Commune for Work なら、ニュース・FAQ・マニュアル・業務システムへのリンクを一箇所に集約し、「まずここを見ればいい」全社ポータル を短期間で立ち上げられます。

目次

全社ポータルとは?社内情報の「入り口」から「会社のホーム」へ
全社ポータルの定義と役割
働き方の変化と“組織の空洞化”
情報散在と属人化のリスクへの対応
なぜ今「全社ポータル」が必要なのか
情報が社内に点在し、“探すコスト”が業務を圧迫している
テレワーク・多拠点化で会社の“一体感”が薄れつつある
ナレッジやスキルの属人化リスクが高まっている
全社ポータルに求められる基本機能
「お知らせ・掲示板・ニュース」──組織の“情報ハブ”をつくる
ナレッジ・FAQ・マニュアル──企業の“記憶”を蓄積する土台
使われ続けるための3本柱
全社ポータル導入で得られる主なメリット
業務効率化と自己解決率の向上
オンボーディングの加速
ナレッジの蓄積と組織文化の可視化
全社ポータルでよくある失敗・つまずきポイント
誰も見に来ない
情報が古い
機能を詰め込みすぎて複雑化する
全社ポータルを成功させる設計・運用のポイント
目的とKPIを最初に決める
迷わない構造をつくる
運用体制と定着施策
全社ポータルの作り方とツール選定の選択肢
既存グループウェアをポータル化する
スクラッチ開発する
SaaS型の全社ポータルを導入する
コミュニティ型の全社ポータルなら「Commune For Work」
情報と人が「つながる」次世代の社内基盤

全社ポータルとは?社内情報の「入り口」から「会社のホーム」へ

全社ポータルの定義と役割

全社ポータルとは、社内に散在する情報・ツール・ナレッジ・コミュニケーションを一箇所に統合する“全社の入り口(ゲートウェイ)”です。かつてのイントラネットのように「ファイル置き場」として閉じた存在ではなく、部署・職種・拠点を横断し、社員が毎日立ち寄る“会社のホーム”をつくるプラットフォームへと進化しつつあります。
 
役割の中心にあるのは、次の3点です。

  • 必要な情報に迷わず辿り着ける
  • 経営の意図や文化が社員にきちんと伝わる
  • 社員同士がつながり、相互作用が生まれる

つまり全社ポータルは「情報にアクセスする場所」であると同時に、「会社が何を大切にしているかが日々見える場所」でもあります。

働き方の変化と“組織の空洞化”

ハイブリッドワークが一般化し、社員が同じ場所に集まらなくなったことで、これまでオフィスで自然に発生していた“立ち話・雑談・偶発的な情報共有”がほぼ消滅しました。その結果、以下のような分断が起きがちです。

  • 経営メッセージが現場まで届きにくい
  • 部門ごとの“島宇宙化”で視界が狭まる
  • ナレッジやノウハウが人の頭の中に閉じる

これらは、会社全体としての一体感を徐々に失わせ、意思決定のスピードや現場の判断力を鈍らせてしまいます。そこで求められるのが、物理的な場の代わりになる「デジタル上の共通の場」=全社ポータルです。経営トップのメッセージから現場の声まで一元的に循環させ、会社の“温度”を維持する役割を担います。

情報散在と属人化のリスクへの対応

現代の企業では、情報があまりにも多くの場所に分散しています。ファイルサーバー、メール、Slack/Teams、SaaSツール、ローカルPC──社員は「正しい情報がどこにあるのか」を探すだけで多くの時間を失っています。
さらに、ベテランの頭の中に暗黙知が閉じたまま異動・退職が起こると、組織の記憶は簡単に失われます。本来共有されるべき知見が可視化されないまま放置され、属人化が進むことは組織にとって大きな損失です。
全社ポータルは、

  • 情報の“探し場所”を一本化する
  • 暗黙知をナレッジとして公開棚に並べる
  • メンバーが自走できる基盤をつくる

という観点で、この問題に最も効果的に対応できる存在です。

なぜ今「全社ポータル」が必要なのか

情報が社内に点在し、“探すコスト”が業務を圧迫している

現代の企業では、情報があまりにも多様な場所に散在しています。ファイルサーバー、メール、Slack/Teams、各種SaaS、共有ドライブ、ローカルPC──社員は「正しい情報がどこにあるのか」を探し回るだけで、毎日かなりの時間を費やしています。
 
実際、NTT東日本や総務省の調査でも「情報探索の非効率さ」は主要な生産性ロスとして挙げられており、業務スピードの低下に直結する問題です。特に以下のような状況は、多くの企業が抱える“慢性的な痛み”となっています。

  • 同じ資料の最新版がどこにあるかわからない
  • どの部署が何を保管しているか、属人的な記憶に依存している
  • 社内システムが増えすぎて“入口”が多く、迷子が発生

全社ポータルが果たす最大の役割は、「まずはここを見ればいい」という“共通スタート地点”をつくることです。入口が1つに定まれば、探す行為そのものが劇的に減り、情報の所在が“企業の資産”として整理されていきます。これは単なる利便性向上に留まらず、組織の学習速度そのものを押し上げる効果を持ちます。

テレワーク・多拠点化で会社の“一体感”が薄れつつある

コロナ禍以降、働き方は大きく変わりました。出社が当たり前だった時代には、情報の多くは「偶然の共有」によって伝わっていました。
 
・オフィスの立ち話
・出社時の雑談
・帰り際の声掛け
・会議の前後の小さな対話
 
こうした“余白のコミュニケーション”が自然に情報のギャップを埋め、会社の温度を保っていたのです。しかし、ハイブリッドワークが常態化すると、これらの偶発的な共有はほぼゼロになり、次のような分断が起きやすくなりました。

  • 経営メッセージが現場に届かず、温度がバラつく
  • 部署ごとに世界観が異なり、“島宇宙”になる
  • 新入社員・中途採用者が会社文化に馴染みにくい

この課題に対し、全社ポータルは「デジタル上の仮想オフィス」として機能します。
経営層の発信が一本化され、ニュースやストーリーが全社員に流れ、会社の空気感を共有できる。「誰が何をしているのか」「会社がどこに向かっているのか」が見えることで、ハイブリッドワークでも“組織の地続き感”を保つことができます。

現場と経営の距離を近づけることで、一体感や心理的安全性の維持・向上にも繋がります。

ナレッジやスキルの属人化リスクが高まっている

企業のナレッジが最も失われやすいのは「人の異動・退職のタイミング」です。特に昨今、人材流動性が高まり、“個人の頭の中にしかない知識”が消えてしまうリスクは増えています。
以下のような現象は、多くの企業で共通しています。

  • ベテランの判断基準やノウハウが可視化されていない
  • 過去の成功事例・失敗事例が整理されず、同じミスが繰り返される
  • 担当者が変わるとプロジェクトの質が落ちる

これらはすべて、属人化によって起こる“組織の記憶喪失”です。全社ポータルが中心に据えるべき機能の1つが、ナレッジの“公開棚”としての役割です。

  • マニュアル
  • FAQ
  • 手順書
  • ノウハウ記事
  • 成功/失敗の学び
  • ロールモデルの行動

これらが整理され、誰でも辿り着ける状態になれば、会社全体の再現性は高まります。
「人についていく仕事」から「仕組みについていく仕事」へ移行することは、持続的な組織づくりの本質でもあります。

全社ポータルに求められる基本機能

「お知らせ・掲示板・ニュース」──組織の“情報ハブ”をつくる

全社ポータルで最も重要な役割のひとつが、全社員に向けた“情報ハブ”としての機能です。制度変更、人事アナウンス、福利厚生の更新、イベント告知、プロジェクトのニュース。こうした企業運営に不可欠な情報は、メールだけでは伝わりきりません。メールは流れてしまい、埋もれ、必要なタイミングで見返すのが難しいという構造的な弱さをもっています。

全社ポータルの「お知らせ」「掲示板」「ニュース」機能は、

  • 情報が“最新順”で整理される
  • 必要な時に後から検索できる
  • 関連資料・スライド・動画を添付できる
    という点で、メール文化では補いきれない価値を提供します。

さらに近年では、経営トップのメッセージ、部門長ブログ、社内イベントレポートなど、“会社のストーリー”を可視化する媒体として活用する企業も増えています。
トップダウンに限らず、現場や若手の発信が流れる場として機能することで、組織内の透明性が高まり、会社の方向性を共有しやすくなる点は極めて実務的なメリットといえます。

ナレッジ・FAQ・マニュアル──企業の“記憶”を蓄積する土台

全社ポータルの中核ともいえるのが、ナレッジ蓄積の仕組みです。 就業規則、社内ルール、業務フロー、申請手順、営業資料、FAQ、ベストプラクティス。これらが一貫してまとまっていることは、業務の再現性とスピードを大きく左右します。

企業がよく直面する課題は、以下のようなものです。

  • 情報が部署ごとに点在し、横断検索がきかない
  • マニュアルが古く、どれが最新版か分からない
  • よくある質問が整理されず、バックオフィスの負荷が減らない

全社ポータルは、この問題を解決できる唯一の基盤です。特に、FAQ機能の充実は大きな効果を生みます。バックオフィスへの問い合わせの30〜40%は定型的で、FAQ化すれば“相談前に自力で解決できる”組織に変わります。マニュアルや手順書の改定履歴を残せる仕組みがあれば、ガバナンス強化にもつながります。

さらに、ナレッジの蓄積は属人化を避けるだけでなく、新入社員や中途採用者のオンボーディングにも効果的で、研修リソースの効率化にも寄与します。「企業の知識がどれだけ可視化されているか」は、組織の強さを測る重要な指標となるのです。

使われ続けるための3本柱

情報があっても「見つからない」「使いにくい」状態では、全社ポータルは形骸化してしまいます。そのため、検索性・コミュニケーション性・業務システムとの連携の3つは、継続利用に不可欠です。

1. 高い検索性

検索窓にキーワードを打ち込めば、マニュアル・ニュース・FAQ・資料・プロジェクトページなど、すべての情報を横断的に検索できること。
タグ・カテゴリ・フィルタが整備されていること。
この“探せば必ず見つかる”体験が提供できなければ、ユーザーはすぐ離れてしまいます。

2. コミュニケーション機能

 コメント、リアクション、スレッドなど、ナレッジに対してフィードバックや質問を書き込める仕掛けは極めて重要です。
Slack/Teamsとの違いは、蓄積される“情報資産”としての会話である点です。
チャットは流れて消える一方、ポータルのスレッドは“残るコミュニケーション”。
ナレッジの精度が高まり、学びの循環が生まれます。

3. 業務システムへのランチャー(リンク集)

 勤怠、経費、ワークフロー、SFA、CRM、BIなど、社内の主要業務システムへの入口が一箇所にまとまっていることは、社員体験を大きく変えます。SSO対応していれば、ログインの手間も減り、ユーザー満足度が向上します。

これら3つがそろうことで、全社ポータルは“見てもらえるサイト”ではなく、“毎日触れる業務の出発点”としての存在感を確立します。

全社ポータル導入で得られる主なメリット

業務効率化と自己解決率の向上

全社ポータルの最大の価値は、「人に聞く」「探し回る」時間を劇的に減らすことです。
企業の情報システム部門やバックオフィスは、日々膨大な問い合わせを受けています。
 
「どこに申請フォームがありますか?」
「最新版の営業資料はどれですか?」
「新しい制度の説明はどこで読めますか?」

こうした“探せばわかる質問”が、担当者の労働時間のかなりの割合を占めており、業務のボトルネックとなっています。全社ポータルで情報が整理され、FAQ・手順書・マニュアルが集約されれば、社員は自分の力で問題を解決できるようになります。すると、

  • 問い合わせ数の減少
  • バックオフィスの負荷軽減
  • 各部門リーダーの時間創出
  • “一人で完結できる”社員の増加

といった効果が連鎖的に生まれます。

さらに、情報へのアクセス時間が短くなることで、意思決定のスピードも早まります。
営業資料・顧客ナレッジ・社内ドキュメントなどがすぐに見つかる環境は、ビジネスの実行速度を加速させ、組織全体の成果に直結します。

オンボーディングの加速

リモートワークやサテライトオフィス勤務が一般化した今、物理的に集まらない環境でも“同じ条件で働ける”ことは企業にとって大きな武器になります。
全社ポータルは、そのための「業務の出発点(ホーム画面)」として機能します。

たとえば、

  • 出社組
  • 在宅組
  • 地方拠点
  • 海外拠点
  • 出張中の社員

いずれも、同じポータルを開けば同じ情報・同じルール・同じナレッジにアクセスできます。この“情報アクセスの平等性”は、ハイブリッドワークの生産性を測る最重要指標のひとつです。

さらに効果が大きいのは、新入社員・中途採用者のオンボーディングです。 ポータルに以下がまとまっているだけで、立ち上がり速度が段違いに変わります。

  • 初日のタスク
  • 業務フローと手順
  • 会社のルールや制度
  • 過去の成功事例・資料
  • FAQ
  • 仲間に紹介したい情報や文化

「知りたいけれど、誰に聞けばいいかわからない」という不安が解消され、早期定着率の向上や心理的安全性の醸成にもつながります。

ナレッジの蓄積と組織文化の可視化

全社ポータルは単なる情報置き場ではなく、“文化をつくる装置”でもあります。
社員が日々触れる場に、企業の価値観・行動指針・成功体験・感謝の声が集約されることで、組織文化は自然と形づくられていきます。

たとえば、以下のようなことが起こり始めます。

  • 経営層からのメッセージが浸透し、方向性が揃う
  • 部署をまたぐ成功事例共有で、横展開のスピードが上がる
  • “ありがとう”や称賛の投稿が増えて、心理的安全性が向上する
  • 有志活動・サークル・勉強会が可視化され、コミュニティが生まれる

これらはすべて、企業が成長し続けるための“組織の土台”です。 ナレッジの蓄積は、人的資本の強さそのものに直結します。また、社員が自ら情報を発信したり、コメント・リアクションで参加することで、全社ポータルは“情報の掲示板”から“人が集まる広場”に進化していきます。

結果として、社員エンゲージメントが高まり、離職率低下、採用力の向上、現場の改善活動活性化へと繋がるのです。

全社ポータルでよくある失敗・つまずきポイント

誰も見に来ない

全社ポータルの失敗で最も多いのは、「そもそも使われない」という根本的な問題です。つくった当初は期待されていても、数ヶ月経つとアクセス数が激減し、運用担当者が孤軍奮闘する状態に陥ります。理由は非常に明確で、以下のような構造的要因が積み重なることで起こります。

  • トップページがリンク集になっていて魅力がない
  • “情報が更新されている感じ”がしない
  • 経営層・部門長が使っていないため、見に行く必然性がない
  • そもそも「ここを見れば全部わかる」という位置づけが曖昧

特に深刻なのは、経営層・マネジメントが活用していないケースです。組織において“使われるツール”には必ず「上からの発信」があります。逆に、現場だけが更新しているポータルは定着しません。

また、閲覧動線が悪いポータルも失敗しやすいです。社員が必要とする情報が階層の深い位置にあり、辿りつくまでにクリックが何回も必要だと、使われなくなるのは必然といえます。

ポータルが“入りたくなる場所”であるか。そして“見に行く理由”が存在するか。この2つが欠けると、どれだけ作り込んでも利用は続きません。

情報が古い

全社ポータルが形骸化するもうひとつの典型例が、「情報が古いまま放置される」状態です。

  • 昔の制度説明が消されない
  • 更新担当が誰なのか不明
  • バージョン違いのマニュアルが複数並ぶ
  • 部署ページは最新、全社ページは放置…というアンバランス

こうした状況が続くと、社員は一度こう思い始めます。

「ここにある情報は信用できない」

この“失望ポイント”を一度超えると、社員はポータルに戻ってきません。そして、これは運用ガバナンスが設計されていないことが原因です。本来であれば、以下のような仕組みが必要です。

  • ページごとの“更新責任者”を明確にする
  • マニュアルや制度ページに更新履歴を残す
  • 古いページのアーカイブルールを設定する
  • QA・FAQの精度チェックを定期的に行う
  • 月次で「更新数・アクセス数」を分析する

情報は“置けば終わり”ではなく、“鮮度を維持する運用”が不可欠です。ポータルが信頼されるかどうかは、情報の正確性と更新のスピードにかかっています。

機能を詰め込みすぎて複雑化する

全社ポータルの企画時に多いのが、「できればあれも入れたい」「これも入れたい」という“欲張り問題”です。

掲示板、ニュース、ナレッジ、Wiki、FAQ、チャット、社内SNS、動画配信、アンケート、電子申請…。機能が増えるほど魅力的に見えますが、実際は逆効果になることが多いです。

  • UIが複雑になり、どこに何があるか分からない
  • 目的不明の機能が増え、現場が使いこなせない
  • 初期設定・権限管理の工数が肥大化
  • 運用担当の負担が急増
  • 利用率が下がり、「使われないツール」になる

本来、全社ポータルは“業務の入り口”であり、最初からフル装備にする必要はありません。
むしろ、MVP(最小構成)でスタートするほうが運用が成功しやすいのです。たとえば、以下の3〜4機能だけで十分成立します。

  • 全社ニュース
  • FAQ・ドキュメント
  • 検索
  • 業務システムへのリンク集

ここからユーザーの利用状況を見ながら機能を段階的に拡張する形が最も効果的です。
逆に、一気にすべてを詰め込むと、情報システム担当も現場も疲弊し、誰も得をしません。

全社ポータルを成功させる設計・運用のポイント

目的とKPIを最初に決める

全社ポータルの導入で最も大切なのは、「何のためにつくるのか」を導入前に明確にすることです。これを曖昧にしたまま構築に入ると、機能を盛り込みすぎたり、誰も使わないページが増えたり、部門ごとに世界観が違って混沌としたポータルができあがります。

まずは、会社が抱える“解決したい課題”から逆算し、目的とKPIを設定します。例えば以下のような指標です。

  • 情報検索時間の削減(例:1日30分 → 10分)
  • バックオフィスへの問い合わせ件数の削減
  • FAQ・マニュアル閲覧数の増加
  • 経営メッセージの閲覧率(到達率)
  • ナレッジ投稿数・コメント数
  • 新入社員のオンボーディング期間の短縮

これらは“ポータルの成否を測る体温計”として機能し、「何を実装すべきか」「何を優先すべきか」を導く羅針盤になります。

また、目的は一つである必要はなく、会社によって比重は異なります。“生産性向上が第一”の企業もあれば、“カルチャー浸透を最優先”にする企業もあります。それぞれの軸に合わせて設計を変えていくことが、成功の第一歩です。

迷わない構造をつくる

全社ポータルがうまくいっている企業には、例外なく「優れた情報設計(IA)」があります。どんなに機能が豊富でも、社員が迷子になれば利用は定着しません。

情報設計では、以下のポイントが重要です。

  • トップページ=社員が最もよく使う情報だけを置く
  • 会社全体・部門・プロジェクト・コミュニティの階層を明確化
  • タグ・カテゴリのルールを統一
  • ドキュメントに“更新責任者”を明示
  • 権限管理(閲覧・編集)のグラデーションを整理

情報が適切に整理されていると、検索の質も劇的に向上し、 “必要な情報に自分でたどり着ける会社”へと成長します。またガバナンスも同じくらい重要で、

  • アーカイブルール
  • 情報の更新頻度
  • リンク切れの検出
  • 投稿ガイドライン

    など、ポータルを“鮮度の高い辞書”として維持するための仕組みづくりが欠かせません。優れた全社ポータルは、社員にとって“迷わない”ことが最大の価値となります。

運用体制と定着施策

全社ポータルはツール導入がゴールではなく、導入後の運用体制が成否の9割といっても過言ではありません。 放置されたポータルが形骸化する背景には、必ず「運用の担い手不在」があります。

成功している企業は、例外なく次のような体制を整えています。

  • 全社オーナー(人事・総務・経営企画など)を明確に設置
  • 各部門に“編集委員”や“アンバサダー”を配置
  • 週次・月次で更新・分析サイクルを回す
  • ポータルでの成功例を社内共有し、活用価値を広める

さらに、“利用を定着させる仕掛け”も重要です。

  • 経営層からの定期メッセージ
  • 社員投稿のピックアップ・表彰
  • 社内キャンペーン
  • モバイルアプリ連携によるアクセス増
  • Slack/Teamsへの自動通知連携

ポータルを、“情報の置き場”から“社員が集まる場所”へと変えるには、社員の参加が生まれる仕掛けが必要です。この“人が動く設計”をきちんと整えている企業ほど、全社ポータルは長く愛され、成果を生み続けます。

全社ポータルの作り方とツール選定の選択肢

既存グループウェアをポータル化する

全社ポータルの構築方法として、最初に検討すべき選択肢が「既存ツールのポータル化」です。多くの企業はすでに Google Workspace や Microsoft 365 を利用しており、

  • Gmail / Outlook
  • Google ドライブ / SharePoint
  • Teams
  • カレンダー

    など、基本的なワークフローはここで完結しています。この既存環境に“トップとなるポータル画面”を作るだけで、 一定レベルの全社ポータルは成立します。たとえば、
  • SharePoint のテンプレートを活用する
  • Google Sites でシンプルなトップページを作る
  • Teams のチャンネルに「社内情報ハブ」を固定する

これらは比較的低コストで実現でき、導入のハードルも低い方法です。ただし、注意点もあります。既存グループウェアを母体にすると、ポータルの自由度やUXには限界があります。

  • デザインが企業文化に合わない
  • ナレッジ構造が複雑になりやすい
  • コミュニティ的なコミュニケーションが生まれにくい
  • 検索性が“横串”に弱い

こういった課題があるため、情報量が増えると運用の限界が見えやすくなります。小規模〜中規模組織であれば適した方法ですが、全社ナレッジや社内コミュニティを強化したい企業では、より高度な仕組みが必要になる場合もあります。

スクラッチ開発する

二つ目の方法が、自社独自のポータルを「スクラッチ(ゼロから)」開発するアプローチです。企業文化、業務フロー、権限構造に最適化したポータルをつくることができ、

  • 完全オリジナルのUI/UX
  • 部門横断の特殊要件
  • 自社システムとの高度な連携

    などを柔軟に実装できます。特、社員数が数千〜数万人規模の大企業で「他社のSaaSではどうしても合わない」「複数システムを集約して一元化したい」というニーズがある場合、スクラッチ開発は魅力的な選択肢です。

しかし、この方法には明確なデメリットもあります。

  • 開発コストが高い
  • リリースまでの期間が長い
  • 保守・アップデートの負荷が大きい
  • 社内にシステム担当者が必要
  • トラブル対応が内製に依存する

特に問題となるのは“運用と保守”です。どんなポータルも、リリースして終わりではなく、

  • 組織構造の変化
  • 業務フローの変動
  • 法改正
  • 新制度の追加

    など、常に更新が必要です。スクラッチを選択する企業は「文化に合わせた最高の体験」と引き換えに「長期的な保守負荷」を背負うことになります。合理性だけで判断せず、自社のリソース体制と照らし合わせて慎重に判断することが重要です。

SaaS型の全社ポータルを導入する

三つ目の方法が、SaaS型の全社ポータルを利用するアプローチです。これは近年最も増えている選択肢で、

  • 初期費用が小さい
  • 導入までの期間が短い(数日〜数週間)
  • 自動アップデートで最新機能が使える
  • 情報・ナレッジ・コミュニティを統合しやすい
    という点で、多くの企業が採用しています。

特にSaaS型ポータルは、従来の「情報置き場」にとどまらず、

  • コメント・リアクション
  • トピック型コミュニティ
  • 経営メッセージ配信
  • ライブ配信や動画アーカイブ
  • ナレッジとFAQの一元化

    といった“コミュニティ型の社内基盤”へ進化しているものが増えています。さらに、SaaS型の強みは“使われ続ける仕組み”を標準装備している点です。
  • モバイルアプリ対応
  • SSOによるログイン簡略化
  • Slack/Teamsへの通知連携
  • 横断検索
  • アクセス分析(誰が何を見たか)

これらは、スクラッチ開発では膨大なコストが必要ですが、SaaSでは最初から備わっていることが多く、「まずは小さく始めて、徐々に拡張する」 という現実的なアプローチが可能になります。

コミュニティ型の全社ポータルなら「Commune For Work」

情報と人が「つながる」次世代の社内基盤

従来の全社ポータルは、情報を置くための場所として活用されてきました。しかし、テレワークの普及や社員の働き方の多様化により、いま求められるのは「情報がただ保管されている場所」ではありません。

これから必要になるのは、社員が自然と訪れ、つながり、学び合う“社内コミュニティ基盤”です。

Commune For Work の特徴は、

  • ポータル(情報の玄関口)
  • コミュニティ(巻き込み・参加)
  • ナレッジ(知の資産化)

この三つを最初から一体で設計している点にあります。

一般的なポータルは情報を“掲載”することはできても、人を“巻き込む”ことが苦手です。一方、社内SNSは会話が生まれてもナレッジとして残りにくい。このギャップを埋め、情報と人の動きを統合するために設計されているのが Commune For Work です。

つまり、“ポータルが文化をつくる”未来像を実現するプロダクトだと言えます。

詳細は下記リンクをご参照ください。

社内の情報、ぜんぜん見つからない!

社内の情報、ぜんぜん見つからない!

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  • リモートワークで新入社員のオンボーディングに時間がかかる

Commune for Work なら、ニュース・FAQ・マニュアル・業務システムへのリンクを一箇所に集約し、「まずここを見ればいい」全社ポータル を短期間で立ち上げられます。

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