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内発的動機付けとは?外発的動機付けとの違いと、組織で意欲を高める方法

2026/01/20

内発的動機付けとは?外発的動機付けとの違いと、組織で意欲を高める方法
コミューン編集部

コミューン編集部

内発的動機付けとは、報酬や評価といった外的な要因ではなく、仕事そのものへの興味や意味づけによって行動が生まれる心理状態を指します。自分なりの納得感を持って仕事に取り組めるため、行動が持続しやすく、創造性や主体性が発揮されやすい点が特徴です。
 
一方、多くの組織では、評価制度やインセンティブ設計を工夫しているにもかかわらず、「指示待ちが減らない」「一時的に成果は出ても長続きしない」といった課題を抱えています。こうした違和感の背景には、外発的動機付けだけに依存したマネジメントの限界があります。
 
働き方の多様化や人材の流動性が高まる今、従業員一人ひとりが自律的に動ける状態をつくるには、内発的動機付けを正しく理解し、組織としてどう支えていくかを考える必要があります。この記事では、内発的動機付けの定義や外発的動機付けとの違いを整理したうえで、職場で意欲を高めるための考え方と実践のポイントを解説します。

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内発的動機付けとは何か

内発的動機付けは、制度や報酬だけでは引き出せない「人が自ら動く理由」を理解するうえで、組織マネジメントの中核となる概念です。ここではまず、定義と構造、そして外発的動機付けとの違いを整理します。

内発的動機付けの定義と基本構造

内発的動機付けとは、仕事や活動そのものに価値や意味を感じ、自分の内側から「やりたい」「続けたい」という意欲が湧き上がる状態を指します。外から与えられる報酬や評価ではなく、行動そのものが満足感や達成感につながる点が特徴です。

この内発的動機付けは、一般に「自律性」「有能感」「関係性」という3つの心理的欲求によって支えられていると考えられています。自分で選択しているという感覚、成長や成果を実感できる感覚、そして他者とのつながりを感じられる状態が揃うことで、内発的な意欲は高まりやすくなります。

外発的動機付けとの違い

内発的動機付けと対になる概念が、外発的動機付けです。外発的動機付けは、報酬、評価、昇進、罰則といった外部から与えられる要因によって行動を促す考え方です。

外発的動機付けは短期的な成果を出すうえでは有効ですが、報酬や評価が弱まると行動も止まりやすいという側面があります。一方、内発的動機付けは個人の内側に根ざしているため、環境変化があっても行動が持続しやすく、創造性や主体性が発揮されやすいという特徴があります。

職場における内発的動機付けの捉え方

職場で内発的動機付けを考える際に重要なのは、「やる気を起こさせる施策」を追加することではありません。むしろ、従業員が自分の仕事に意味を見出せなくなる要因を減らしているか、という視点が求められます。

過度な管理、裁量のなさ、目的が見えない業務は、内発的動機付けを阻害します。反対に、仕事の意義が共有され、自分の判断が尊重され、成長を実感できる環境では、特別な動機付けをしなくても人は自然と前向きに動くようになります。

なぜ今、内発的動機付けが重要なのか

内発的動機付けは、以前から知られていた概念ではありますが、近年あらためて注目が集まっています。その背景には、働き方や組織を取り巻く環境の変化があります。ここでは、今このテーマが重要視される理由を整理します。

働き方の多様化と人材流動性の高まり

テレワークやフレックスタイム、副業・兼業の広がりなどにより、働き方は急速に多様化しています。
従業員が同じ場所・同じ時間で働くことを前提としない組織では、細かな指示や管理によって行動をコントロールすることが難しくなります。

こうした環境では、「言われたからやる」「評価されるから動く」といった外発的動機付けだけでは限界があります。
一人ひとりが自分で考え、判断し、行動できる状態をつくるために、内発的動機付けの重要性が高まっています。

エンゲージメントと生産性の両立が求められている

少子高齢化による労働人口の減少や業務の高度化により、限られた人材で成果を出すことが求められています。
その中で注目されている指標が、従業員エンゲージメントです。

内発的動機付けが高い状態では、従業員は指示を待つのではなく、自ら改善点を見つけ、工夫しながら仕事に取り組みます。
結果として、単なる労働時間の増加ではなく、生産性の質そのものが高まる傾向があります。

パーパスや価値観を重視する経営への移行

近年、多くの企業がパーパスやミッション、バリューを掲げるようになっています。
これは単なるブランディングではなく、従業員が「なぜこの仕事をするのか」を理解し、共感できる状態をつくるための取り組みです。

企業の目的や社会的意義と、個人の価値観が結びついたとき、内発的動機付けは強く働きます。
逆に、目的が形式的なスローガンにとどまっている場合、従業員の行動にはつながりません。

内発的動機付けが重視されるのは、価値観と行動を結びつける軸として、組織運営に不可欠になってきているためです。

内発的動機付けがもたらすメリット

内発的動機付けは、単に「やる気が高まる」という話にとどまりません。組織の成果や雰囲気、そして人材の成長のあり方そのものに影響を与えます。ここでは、実務の観点から整理しておきたい代表的なメリットを見ていきます。

創造性と問題解決力が高まりやすい

内発的動機付けが高い状態では、従業員は「与えられた作業をこなす」だけでなく、「どうすればもっと良くなるか」を自ら考えるようになります。
仕事そのものに関心や意味を見出しているため、試行錯誤を前向きに捉えやすく、改善や工夫が生まれやすくなります。

また、失敗を単なるミスではなく学習の一部として捉えられる点も特徴です。
結果として、新しいアイデアや柔軟な問題解決が生まれやすい環境が形成されます。

従業員の自発的な成長が促進される

内発的動機付けに基づいて行動している従業員は、自分の成長そのものを仕事の価値として捉えやすくなります。
そのため、指示されなくても知識やスキルの習得に取り組み、長期的な視点でキャリアを考えるようになります。

これは、研修制度や評価制度だけで無理に成長を促す状態とは異なります。
本人の納得感を伴った成長は定着しやすく、結果として組織全体のスキルレベルの底上げにもつながります。

職場の雰囲気や関係性が改善されやすい

内発的動機付けが高い組織では、仕事に対する前向きな姿勢が周囲にも伝播しやすくなります。互いに協力し合う場面が増え、コミュニケーションも自然と活発になります。

関係性が良好な職場では、心理的安全性が高まり、意見やアイデアを出しやすくなります。その結果、ストレスの軽減や満足度の向上につながり、離職率の低下にも寄与します。

内発的動機付けは、個人の意欲だけでなく、組織全体の空気や文化をつくる土台にもなる要素です。

内発的動機付けのデメリットと注意点

内発的動機付けは多くのメリットをもたらしますが、万能ではありません。期待値を過度に上げすぎると、かえって現場で混乱を招くこともあります。ここでは、組織で扱ううえで押さえておくべき注意点を整理します。

効果が表れるまでに時間がかかる

内発的動機付けは、制度変更や施策の導入によって即座に高まるものではありません。
仕事の意味づけや関係性、裁量のあり方が徐々に変化する中で、時間をかけて醸成されていきます。

そのため、短期的な成果を強く求める組織では「やっても変わらない」という評価を受けやすい点に注意が必要です。内発的動機付けを扱う際には、中長期での変化を前提にした視点が欠かせません。

個人差が大きく、一律の施策が通用しない

内発的動機付けは、個人の価値観や関心に強く依存します。同じ業務や制度であっても、ある人には意欲につながり、別の人には響かないことがあります。

そのため、全員に同じメッセージや施策を当てはめようとすると、逆に納得感を損なう場合があります。内発的動機付けを高めるには、画一的な制度設計よりも、対話を通じて理解を深める姿勢が重要になります。

マネジメントの難易度が上がる

自律性を重視するということは、管理や統制を弱めることでもあります。その結果、マネージャーには従来以上に、方向性の共有や対話、信頼関係の構築が求められます。

放任と自律は別物であり、目的や期待値が曖昧なまま裁量だけを与えると、成果がばらつく原因になります。内発的動機付けを活かすには、組織の目標と個人の判断をどう接続するかという、繊細な舵取りが必要です。

職場で内発的動機付けを促すための考え方

内発的動機付けは、特定の施策を導入すれば自動的に高まるものではありません。日々の仕事の設計やマネジメントのあり方そのものが、従業員の意欲に影響します。ここでは、職場で実践しやすい基本的な考え方を整理します。

業務の目的と意味を言語化する

内発的動機付けを高めるうえで欠かせないのが、「なぜこの仕事をするのか」を共有することです。目標数値やタスクだけが伝えられている状態では、業務は単なる作業になりがちです。

会社の方針やチームの目的と、個々の業務がどうつながっているのかを丁寧に言語化することで、従業員は仕事の意味を理解しやすくなります。意味づけが明確になるほど、自分の役割に対する納得感が生まれ、主体的な行動につながりやすくなります。

自律性を尊重し、裁量を適切に委ねる

内発的動機付けは、「自分で選んでいる」という感覚と強く結びついています。細かな手順や判断まで管理されている環境では、自律性は育ちにくくなります。

一方で、目的や期待される成果を共有したうえで、進め方の判断を委ねると、従業員は責任感を持って仕事に向き合うようになります。裁量を与えることは放任ではなく、信頼を前提とした関係づくりであると捉えることが重要です。

成長を実感できる機会を設計する

内発的動機付けを支える要素のひとつが、有能感、つまり「できるようになっている」という実感です。この感覚は、単に評価結果を伝えるだけでは生まれにくいものです。

新しい業務への挑戦やスキル習得の機会を用意し、成長のプロセスを振り返る場を設けることで、従業員は自分の変化を認識しやすくなります。小さな成功体験の積み重ねが、継続的な意欲につながっていきます。

内発的動機付けを支えるマネジメントのポイント

内発的動機付けは、個人任せにして成立するものではありません。日々のマネジメントの積み重ねが、従業員の意欲を高める土壌になります。ここでは、現場で意識しておきたい具体的なポイントを整理します。

目標設定とフィードバックを対話型にする

目標設定が一方的に与えられるだけの状態では、内発的動機付けは育ちにくくなります。
目標を「管理のための指標」として扱うのではなく、成長の指針として捉え直すことが重要です。

目標を設定する際には、本人の意向や関心をすり合わせ、達成までのプロセスを一緒に考える姿勢が求められます。また、定期的なフィードバックを通じて進捗や学びを言語化することで、有能感や納得感が高まりやすくなります。

関係性を築くコミュニケーションを意識する

内発的動機付けを支える要素のひとつが、他者との関係性です。業務連絡だけに終始するコミュニケーションでは、信頼関係は築きにくくなります。

日常的な対話を通じて考え方や価値観を共有し、「理解されている」という感覚を持てる環境をつくることが重要です。関係性が安定すると、意見やアイデアを出す心理的ハードルが下がり、主体的な行動につながりやすくなります。

管理しすぎないための環境設計

内発的動機付けを重視するマネジメントでは、「管理を減らす」意識も欠かせません。過度なルールや頻繁な進捗確認は、意図せず自律性を損なうことがあります。

重要なのは、結果だけでなくプロセスを信頼することです。一定の枠組みを示したうえで任せる環境を整えることで、従業員は自分なりに工夫しながら仕事に取り組むようになります。

内発的動機付けを組織で活かすために

内発的動機付けを理解することはゴールではありません。重要なのは、それを一過性の考え方で終わらせず、組織の運用にどう組み込むかです。最後に、実務上の整理と次の一手を確認します。

内発的動機付けは「施策」ではなく「前提条件」

内発的動機付けは、従業員のやる気を引き出すための単発の施策ではありません。自律性・有能感・関係性が満たされているかどうかという、仕事環境の前提条件に近い概念です。

評価制度や報酬設計を工夫しても、日々の業務に意味を見出せなければ、行動は持続しません。内発的動機付けを活かすには、「何を足すか」ではなく、「何が意欲を削いでいるか」を見直す視点が欠かせません。

継続的な対話と関係性が意欲を支える

内発的動機付けは、個人の内面だけで完結するものではありません。仕事の背景や判断の理由が共有され、意見を交わせる関係性があってはじめて育ちます。

一方的な指示や結果報告だけのコミュニケーションでは、納得感は生まれにくくなります。
継続的な対話を通じて目的や価値観をすり合わせることが、主体的な行動を支える土台になります。

内発的動機付けを支える「場」をどうつくるか

内発的動機付けを組織に根づかせるには、偶発的な会話や相互理解が生まれる「場」が必要です。業務連絡に閉じない交流の中でこそ、関係性や意味づけが育まれます。

社内コミュニティは、こうした場を継続的につくるための有効な手段です。「Commune for Work」は、従業員同士が立場や部署を越えてつながり、会話や学びを通じて主体性を発揮できる環境づくりを支援します。

内発的動機付けを一時的な理論で終わらせず、組織文化として育てていきたい場合、検討する価値のある選択肢といえるでしょう。

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