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マーケティング
【2025年最新】UGCとは?インスタで売上と信頼を築く戦略ガイド
2025/07/29

日本のインターネット広告費は3兆円を超え、過去最高を更新し続けています(電通「2023年 日本の広告費」)。一方、消費者の85%が「企業広告よりも一般ユーザーの口コミ(UGC)を信頼する」と回答しています(Stackla調査)。
つまり企業が一方的に「売る」時代は終わり、顧客が自ら情報を探し、選び、そして「語る」ことでブランドが形成される時代が到来しているのです。
本稿は、そうした変化の最前線で戦うマーケティング担当者、事業責任者の皆様の意思決定を支えるために構成されたテキストです。なぜ今、UGC(ユーザー生成コンテンツ)が不可欠なのか。どのようにUGCを生み出し、活用し、事業成果に繋げるのか。国内外の最新データとBtoC・BtoBの成功事例をもとに、Instagramマーケティングの常識をアップデートする視点をお届けします。
目次
- 第4章 UGC活用のリスクと注意点:失敗しないための法的・運用的チェックリスト
- ① 著作権・肖像権の侵害リスク
- ② ステルスマーケティング(ステマ)規制への対応
- ③ ネガティブなUGCへの対応
- ✅ UGC利用前の法的・運用的チェックリスト
第1章 UGCとは?その本質とInstagramで注目される理由
UGC(User Generated Content)とは、直訳すると「ユーザー生成コンテンツ」です。企業ではなく、一般の生活者(ユーザー)によって制作・投稿されたコンテンツ全般を指します。具体的には、SNSへの投稿(写真、動画、テキスト)、レビューサイトの口コミ、ブログ記事などがこれにあたります。
このUGCが、特にInstagramというプラットフォームで絶大な影響力を持つようになりました。その理由は、Instagramが「リアルな体験」をビジュアルで共有する文化に根ざしているからです。ユーザーは、企業が作り込んだ広告写真よりも、実際に商品を使った他のユーザーの「リアルな投稿」を求めています。
UGCとインフルエンサーマーケティングの違い
UGCはしばしばインフルエンサーマーケティングと混同されますが、その本質は異なります。両者の違いを理解することは、戦略を立てる上で非常に重要です。
項目 | UGC(ユーザー生成コンテンツ) | インフルエンサーマーケティング |
発信者 | 一般のユーザー、ファン | 影響力のある個人(インフルエンサー) |
動機 | 商品や体験への自発的な共感・満足 | 企業からの報酬・依頼 |
信頼性 | 非常に高い(第三者の本音と認識される) | 広告として認識される場合があり、信頼性は変動 |
コスト | 原則無料(許諾や管理コストは発生) | 高額な費用が発生することが多い |
コントロール性 | 低い(内容はユーザーに委ねられる) | 高い(投稿内容や時期を契約で指定可能) |
スケール | 多数のユーザーから自然発生的に生まれる | 特定のインフルエンサーに依存する |
インフルエンサー施策が「点」のプロモーションであるのに対し、UGC戦略は、多数のファンを巻き込みながら「面」でブランドの信頼を広げていく、持続可能なアプローチと言えます。
よくある誤解:「ハッシュタグキャンペーンだけ」では不十分
「UGCを増やしたい」と考えたとき、多くの企業がまず思いつくのが「#(ハッシュタグ)キャンペーン」です。しかし、「プレゼント企画で投稿を促す」という短期的な施策だけでは、本質的なUGC活用には繋がりません。
なぜなら、インセンティブ目当ての投稿はキャンペーン終了と共に途絶え、ブランドへの深い愛着や自発的な推奨行動には結びつきにくいからです。真のUGC戦略とは、顧客が「語りたい」と自然に思うような優れた製品・体験を提供し、その声を拾い上げ、さらに広げていくという、顧客との継続的な関係構築そのものなのです。
第2章 なぜ今UGCなのか?データが示す「広告超え」の信頼性
企業を取り巻くマーケティング環境は、今まさに「信頼」をめぐる大きな転換点を迎えています。広告に依存した従来型のモデルが限界を迎え、UGCがその代替となる新たな信頼の源泉として台頭しているのです。
広告への不信感とUGCへの信頼
消費者は、日々大量の広告にさらされる中で、企業からの一方的なメッセージを無意識に避けるようになっています。
- 92%の消費者が、あらゆる形態の広告よりもUGCを信頼している(Nielsen Consumer Trust Index)
- 79%の消費者が、UGCが自身の購買決定に大きな影響を与えると回答している(Stackla, 2021)
これらのデータが示すのは、消費者が「企業が言うこと」よりも「他の誰かが体験したこと」を圧倒的に重視しているという事実です。広告が「自画自賛」と見なされる一方で、UGCは「利害関係のない第三者の本音」として受け止められ、高い信頼性を獲得しています。
購買プロセスの主導権は、すでに顧客の手にある
かつて、顧客は営業担当者や店舗スタッフの説明を聞いて商品知識を得ていました。しかし現在、そのプロセスは逆転しています。
B2C領域の調査では、消費者の約80%が、商品を購入する前にオンラインで口コミやレビューをチェックしています(PowerReviews調査)。つまり、顧客は店舗を訪れたり、ECサイトでカートに入れるよりずっと前に、Instagramのハッシュタグ検索やレビューサイトの閲覧を通じて、UGCに接触し、意思決定の大部分を終えているのです。
この「売る前に選ばれる」時代において、自社に関するポジティブなUGCがオンライン上に豊富に存在することは、見込み客を自然に引き寄せる強力な磁石となります。
UGCは「信頼のストック資産」になる
広告は、出稿を止めれば効果がゼロになる「フロー資産」です。一方で、一度生成されたUGCは、インターネット上に半永久的に残り続け、新たな顧客を呼び込み続ける「ストック資産」となります。
良質なUGCが増えれば増えるほど、企業の信頼性は雪だるま式に高まり、広告に頼らなくても指名検索や自然流入が増加する好循環が生まれます。これは、短期的な売上を追い求めるのではなく、長期的なブランド価値を築くための、極めて合理的な投資なのです。
第3章 経営指標で語るUGCのメリット
UGC活用は、単なる「流行りのマーケティング手法」ではありません。売上向上、コスト削減、ブランド価値向上といった、経営に直結する具体的な成果をもたらす戦略です。本章では、UGCがもたらすメリットを定量的な経営指標で解説します。
① コンバージョン率(CVR):最大29%向上
UGCは、見込み客の最後のひと押しとなる強力な社会的証明(ソーシャルプルーフ)として機能します。
- ある調査では、商品ページにUGC(顧客の写真やレビュー)を掲載したところ、コンバージョン率が最大29%向上したという結果が出ています(Yotpo)。
- 別のECサイトの事例では、UGCを広告クリエイティブに活用した結果、クリック率(CTR)が4倍に、コンバージョン単価(CPA)が50%削減されたと報告されています(Adweek)。
「他の人もこれを買って満足している」という安心感が、購入の最終的な決め手となるのです。
② 顧客獲得コスト(CAC)とコンテンツ制作コストの削減
UGCは、質の高いコンテンツを低コスト、あるいは無料で調達する手段としても極めて有効です。
- コンテンツ制作コストの削減: 企業がプロのカメラマンやモデルを起用してコンテンツを制作する場合、多大な費用がかかります。UGCを活用すれば、リアルで多様なクリエイティブを継続的に確保でき、制作コストを大幅に圧縮できます。
- 広告効率の改善: 前述の通り、UGCを活用した広告は一般的な広告よりも高いエンゲージメントと低いCPAを記録する傾向があります。これにより、同じ広告予算でもより多くの顧客を獲得でき、結果的にCAC(顧客獲得コスト)の削減に繋がります。
③ ブランドエンゲージメントとLTV(生涯顧客価値)の向上
自社の投稿が公式アカウントで紹介されることは、ユーザーにとって非常に名誉なことです。この「認められた」という体験は、ブランドへの愛着(エンゲージメント)を飛躍的に高めます。
- 企業がUGCを再投稿(リポスト)することで、ユーザーとのポジティブな関係が構築され、ブランドへのロイヤリティが向上します。
- ロイヤリティの高い顧客は、商品を繰り返し購入してくれるだけでなく、周囲に推奨してくれる「ブランドの伝道師」となります。結果として、顧客一人あたりのLTV(生涯顧客価値)の向上に大きく貢献します。
UGC戦略は、新規顧客の獲得(売上)とコスト削減を同時に実現しつつ、既存顧客との関係を深化させ(LTV向上)、企業のブランド価値そのものを高める、一石三鳥の施策なのです。
第4章 UGC活用のリスクと注意点:失敗しないための法的・運用的チェックリスト
UGCは強力な武器である一方、その活用には慎重な配慮が求められます。特に「権利関係」と「品質管理」は、多くの企業がつまずくポイントです。ここでは、UGC活用に伴うリスクと、それを回避するための具体的な対策を解説します。
① 著作権・肖像権の侵害リスク
ユーザーの投稿は、そのユーザーに著作権がある「作品」です。無断で使用すれば、権利侵害にあたる可能性があります。
対策: 必ず投稿者本人から利用許諾を得ることが鉄則です。InstagramのDMなどで連絡を取り、「公式サイトやSNSで紹介させていただけますか?」と明確に許可を求めましょう。その際、利用範囲(Webサイト、広告など)を具体的に伝えることが後のトラブルを防ぎます。
② ステルスマーケティング(ステマ)規制への対応
2023年10月から施行された景品表示法のステマ規制により、企業が関与しているにもかかわらず、それを隠して行われる表示は違法となりました。
対策: プレゼントキャンペーンなどで投稿を依頼したUGCを二次利用する場合、それが広告であることが消費者に明確に伝わるように「#PR」「#プロモーション」「#(ブランド名)タイアップ」といった表記を徹底する必要があります。ユーザーに投稿を依頼する際にも、これらのハッシュタグを付けるよう明確に依頼しましょう。
③ ネガティブなUGCへの対応
UGCには、好意的なものだけでなく、批判的な内容や誤った情報が含まれることもあります。
対策: ネガティブな投稿を無視したり、一方的に削除したりするのは最悪の対応です。誠実な謝罪や、誤解を解くための丁寧な説明を公に行うことで、かえってブランドの信頼性を高めることができます。危機管理体制をあらかじめ整備しておくことが重要です。
✅ UGC利用前の法的・運用的チェックリスト
- 投稿者本人から明確な利用許諾を得たか?
- 利用目的と範囲(Web、広告、SNSなど)を伝達し、合意を得たか?
- 企業が関与した投稿の場合、「#PR」などの適切な表示を依頼・確認したか?
- ブランドイメージを損なう不適切な内容(誹謗中傷、公序良俗に反する表現など)が含まれていないか?
- ネガティブなUGCが投稿された際の対応フローは決まっているか?
これらのチェックリストを運用ルールとして徹底することで、UGCを安全かつ効果的に活用する体制を築くことができます。
第5章 国内外の成功事例と数字:BtoC・BtoBに学ぶ「UGCの勝ち筋」
UGC戦略は、業種やビジネスモデルを問わず、多くの企業で成果を上げています。本章では、BtoCとBtoBの領域から、特筆すべき成功事例を具体的な数字と共に紹介します。
✅ 事例1:無印良品(BtoC・小売)
無印良品は、UGC活用のお手本とも言えるブランドです。同社は、Instagramで「#muji」「#無印良品」といったハッシュタグで投稿されたユーザーの投稿を積極的に活用しています。
- 戦略: ユーザーが投稿した収納術やコーディネート、商品の意外な使い方などを公式アカウントでリポスト。単なる商品紹介ではなく、「無印良品のある暮らし」という豊かなライフスタイルをユーザーと共に描き出しています。
- 成果: この戦略により、無印良品は広告費をかけずに膨大な量のリアルなコンテンツを獲得。公式Instagramアカウントのフォロワーは数百万人規模に達し、ユーザーは「自分の投稿が公式に紹介されるかも」という期待感から、質の高いUGCを自発的に生成し続けています。これにより、ブランドへの強いエンゲージメントとコミュニティ感が醸成されています。
✅ 事例2:アドビ株式会社(BtoB・ソフトウェア)
BtoB企業においてもUGCは有効です。クリエイティブソフトウェアを提供するアドビは、ユーザーであるクリエイターが制作した作品をUGCとして活用し、大きな成功を収めています。
- 戦略: 同社は「#Adobe_Sensei_Art」などのハッシュタグを設け、自社製品(Photoshop, Illustratorなど)を使って制作されたアート作品を投稿するよう呼びかけています。そして、優れた作品を公式SNSやブログでフィーチャーし、クリエイターの名前と共に紹介しています。
- 成果: この取り組みは、製品の高度な機能をユーザー自身の作品を通じて示す、最高のデモンストレーションとなっています。これにより、見込み客は「このソフトを使えばこんな作品が作れるのか」と具体的な活用イメージを持つことができます。また、フィーチャーされたクリエイターは自身のポートフォリオ価値が高まるため、積極的に参加します。結果として、アドビは製品の価値証明と、クリエイターコミュニティの活性化を同時に実現しているのです。
これらの事例から学べる「勝ち筋」は、「企業が主役になるのではなく、顧客(ユーザー)を主役にし、彼らが輝ける舞台を用意すること」に尽きます。
第6章 UGC創出ロードマップ:ファンを巻き込み、投稿を自然に増やす4ステップ
優れたUGCは、ただ待っているだけでは生まれません。顧客が参加したくなり、投稿のハードルが低く、継続的に関わりたくなるような「仕組み」を設計することが不可欠です。ここでは、UGCを戦略的に生み出すための4段階のロードマップを提案します。
ステップ1:目的とKPIの明確化
まず、「何のためにUGCを集めるのか」という目的を定義します。目的が曖昧なままでは、施策がブレてしまいます。
- 目的の例:
- ECサイトのCVR向上
- 広告クリエイティブの素材獲得
- ブランドの信頼性向上
- 新規顧客層へのリーチ拡大
- KPIの例:
- UGC経由の売上金額
- ハッシュタグ投稿
- 公式アカウントでのUGC活用数
- UGCを活用した広告のCPA
この段階で経営層や関連部署と目的・KPIを共有し、全社的な合意を形成することが成功の鍵です。
ステップ2:参加したくなる「お題」の設計
次に、ユーザーが「面白そう!」「やってみたい」と思える“お題”を作ることが重要です。
-
独自ハッシュタグの開発:ブランド名だけでなく、キャンペーンやコンセプトに沿ったユニークなハッシュタグ(例:#〇〇のある暮らし)を用意し、投稿に統一感を与えます。
-
参加の動機付け:新商品の先行体験や抽選での特典など、「参加したくなる理由」を明確に提示します。
ユーザーが「自分の投稿がブランドとつながる」と実感できる企画は、UGCの増加を大きく後押しします。
ステップ3:参加のハードルを下げる仕組みづくり
どんなに魅力的な企画でも、参加が面倒だとUGCは生まれません。投稿のハードルを極限まで下げる工夫が必要です。
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気軽な投稿形式:写真1枚や短い動画で参加できるように設計します。
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SNS機能の活用:Instagramのストーリーズ機能や投票スタンプなど、ワンタップで参加できる仕掛けを導入します。
「手間なくできる」という体験が、UGC創出の継続性を高めます。
ステップ4:投稿の可視化と称賛による「熱狂のループ」創出
集まったUGCを活用し、投稿者を称賛することで「熱狂のループ」を生み出します。
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積極的なリポスト:優れたUGCは必ず許諾を得たうえで公式アカウントで紹介し、感謝のメッセージやメンション(@ユーザー名)を添えましょう。
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UGCの多角的活用:SNSだけでなく、公式サイト、LP、広告、メルマガ、店舗サイネージなど、あらゆる接点でUGCを展開することで、その価値を最大化します。
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コミュニティの醸成:UGCを投稿したファンが交流できるオンラインコミュニティを運営し、彼らを“特別な存在”として扱うことで、継続的なUGC創出が加速します。
第7章 まとめと行動プラン:今日から始めるUGCマーケティングの第一歩
広告が飽和し、消費者がリアルな声を求める現代において、UGC(ユーザー生成コンテンツ)はもはや「数あるマーケティング施策の一つ」ではありません。顧客との信頼関係を築き、ブランドの持続的な成長を支える“土台”となりつつあります。
本記事で紹介してきたように、UGCは実際に以下のような明確な成果をもたらします。
- ROIの向上:UGCの活用により、コンバージョン率が最大29%改善し、広告コストを最大50%削減できるというデータもあります。
- 信頼性の獲得:消費者の92%が、広告よりもUGCを信頼しているという調査結果もあるほど、UGCは“第三者評価”として機能します。
- 資産化:一度生まれたUGCは、半永久的にブランド価値を高め続けるストック型資産となり得ます。
UGC施策成功の鍵は、「企業が主役になる」のではなく、「顧客を主役にする」こと。顧客が自らの体験を通してブランドを語りたくなるような、魅力ある体験と参加の仕組みを提供できるかどうかが問われます。
✅ 今日から始められる!UGCマーケティングの3ステップ
戦略の重要性が腹落ちした今、まずは以下の3つからアクションを始めてみてください。
① 自社に関する既存UGCを“探して・観察”する
Instagramなどで、自社ブランド名や商品名、関連ハッシュタグを検索し、どのようなUGCが投稿されているかを把握しましょう。顧客は今、あなたのブランドをどんな言葉で語っているのか?ポジティブな点、意外な使われ方、気になる声──そこにすべてのヒントがあります。
② チームで「目的」を言語化する
UGCをどんな目的で活用するのかをチームで共有・合意します。売上アップ?広告素材の獲得?認知向上?──目的が曖昧なままでは施策も評価もできません。
③ 小さな「問いかけ」から始めてみる
いきなり大掛かりなキャンペーンを始める必要はありません。たとえば、Instagramストーリーズで「あなたの好きな使い方を教えてください」と問いかけてみる。それだけでも、反応が返ってくれば大きな第一歩です。
これらの小さなアクションを積み重ねるだけでも、半年後には顧客との関係性に変化が表れ、マーケティング成果にも確かな手応えが生まれてくるはずです。
コミュニティは、UGCが自然に生まれる“土壌”になる
UGCを持続的に生み出し、顧客との関係性を深めるためには、「熱量の高い顧客が集う場=オンラインコミュニティ」の活用が極めて有効です。コミュニティは、UGCが自然発生するだけでなく、投稿者が称賛され、ファンとして育っていく“循環”を生み出す舞台でもあります。
Commune(コミューン)は、企業とファンをつなぐオンラインコミュニティ構築を支援し、UGC活用を加速させるための強力なプラットフォームです。UGCをもっと戦略的に活用し、マーケティングを進化させたい方は、ぜひ以下のフォームより資料をダウンロードしてみてください。