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マーケティング
メルマガの開封率を上げるには?効果的な方法や平均開封率、KPI設定について解説
2024/10/15
「メルマガの開封率を上げるにはどのような対策をとったら良いのか。」
「メルマガの開封率の計測方法は?」
メルマガの開封率を上げようと考えたとき、このような疑問が浮かぶのではないでしょうか。メルマガの開封率を上げることは、企業にさまざまなメリットをもたらすため、開封率が低下している場合は、適切な対策をとることが重要です。
今回は、メルマガの開封率を上げる方法について解説します。開封率の計測方法や各業種の平均開封率、KPI設定についてもまとめていますので、ご参考にしてみてください。
目次
メルマガ開封率とは何か
メルマガ開封率とは、配信したメルマガがどれくらいの読者に開封されたかを示す指標です。メルマガ開封率を把握することで、メルマガの配信効果を数値として把握でき、結果を基にメルマガの改善を行なうことが可能となります。
メルマガの開封率が高ければ、それだけ多くの人がメールの内容を確認していて、情報が伝わっているということになります。
逆に、開封率が低い場合には、メールが読まれていない可能性が高いため、適切な対策をとることが重要となります。
メルマガ開封率の計測方法
メルマガ開封率を求める計算式は「メルマガ開封率=(開封数÷有効配信数)×100%」です。
例えば、メールの到達件数が1,000件だったとします。そのうち開封されたメールの件数が200件だった場合、メルマガ開封率は「200÷1000×100%」で20%となります。
ただし、メルマガの形式によって計測方法は異なります。ここからは、形式別の計測方法を解説します。
PC・スマートフォン
HTML形式のメルマガでは、開封率を計測するために、メール本文に特定の画像を埋め込む手法があります。この画像が表示されたかどうかにより、メールが開封されたかを判断できます。この方法を利用するためには、メールがHTML形式であることが前提となります。
一方、テキスト形式のメルマガでは、開封率の厳密な計測は困難とされています。しかしながら、メルマガの最後にアンケートやくじ、特典などのリンクを挿入しそのクリック数や誘導先へのアクセス数を開封数と見なすことで、大まかな開封率を推定することが可能です。
フィーチャーフォン
フィーチャーフォン向けメール、特にデコレーションメールのメルマガ開封率を計測することはできません。デコレーションメールでは、メール内部のリンクからアクセスするわけではないので、測定が困難となります。
メルマガの平均開封率
日本のメルマガの平均開封率は35.59%と比較的高い数値といえます。ただし、業種や業界、配信企業の知名度などによっても変動があります。以下が業種別のメルマガ平均開封率です。
- 広告/マーケティング/PR/メディア/デザイン 26.41%
- 建築・建設 16.86%
- 観光/エンターテイメント/ホスピタリティ 27.59%
- 教育(大学、社会人) 12.77%
- コンサルタント/HR/人材 20.33%
- ファイナンス 17.94%
- 医療 28.14%
参考:BENCHMARK | 平均メール開封率・クリック率レポート (2024年度版) 業種別・地域別(国別)の最新情報
https://www.benchmarkemail.com/jp/email-marketing-benchmarks/
これらの数値はあくまでも目安であることから、自社の過去の数値と比較し、開封率を改善していくことが大切です。自社の業界の平均開封率を把握したうえで、適切な対策をとることで、開封率の改善に繋げられるでしょう。
開封率に影響を与えるもの
メルマガの開封率に影響を与える要素はいくつか考えられます。まずは、メールの件名です。メールの件名は、読者がメールを読むかどうか判断する最初のステップといえます。興味を惹くキーワードを含めることで、開封率を向上できる効果が期待できます。
加えて、差出人名も開封率に大きな影響を与えるといえます。アドレスがそのまま記載されているメールの場合、怪しさを感じてしまい開封しない確率が上がります。
また、開封率に影響を与える要素として、プリヘッダーも挙げられます。これは、件名に続いて表示されている部分で、読者が目にする情報の一つです。件名に入らなかった内容を含めることで、開封率の向上に繋げられるでしょう。
開封されるタイミング
メルマガの最も多く開封されるタイミングは、配信してから1,2時間以内とされています。もし、開封率が上がらない場合は、配信する時間帯を考慮する必要があります。
加えて、一日の中でメルマガがよく読まれるタイミングは、朝とお昼休み、仕事が終わって退勤する時です。ただし、読者のライフスタイルによって開封するタイミングは変わるため、顧客の情報を把握し、適切なタイミングで配信することが大切です。
メルマガのKPI設定
メルマガの開封率を改善するには、KPI(ビジネスの目標達成度を測るための指標)を設定することが大切です。メルマガのKPIとして、「開封率」、「クリック率」、「新規登録数」などが挙げられます。メルマガを配信するうえで、何を達成したいかを明確にし、達成すべき目標値を設定しましょう。
目標値は、過去のデータや自社の業界の平均値を参考に設定します。また、配信ターゲットによる顧客の属性によって、数値目標は変わる可能性があります。そのため、配信するターゲット層を分類し、セグメントごとに分析することが重要です。
メルマガ開封率の目安は?
メルマガの開封率の目安は以下の通りです。
優良顧客は一般的な顧客よりも、商品やサービスへの関心が高いため、開封率の目安は高い傾向にあります。開封率の目安をもとに、開封率向上のために適切な対策をとることが大切です。
メルマガ開封率を上げる方法
メルマガ開封率を高めることで、クリックやコンバージョンといった成果に繋がりやすくなります。ここからは、メルマガ開封率を上げる方法について解説します。
配信リストを精査
メルマガの効果を最大限に引き出すためには、適切なターゲットに対して配信する必要があります。配信リストが古かったり、不適切な顧客に対して配信したりしていると、開封率は低下するでしょう。そのため、配信リストを定期的に精査し、最適化することが重要となります。
例えば、ECサイトがメルマガ配信をしているとします。その配信リストには、過去に購入したことがある顧客、一度も購入したことがない顧客、長期間購入していない顧客など、様々な顧客が含まれています。
このような場合、それぞれの顧客に合わせたメールを配信するためにも、配信リストを精査し顧客をセグメントごとにわけることが大切です。長期間開封していない顧客に対しては、メールの受信を続ける意志があるかを確認する必要がでてくるでしょう。
配信ルールを作成
メルマガの開封率を上げるには、配信ルールを作成することが大切です。メルマガは不定期に全ての顧客に送るよりも、適切なターゲットに対して適切なタイミングで配信する方が効果的です。
これらを明確に定めるのが配信ルールです。配信ルールを作成することで、メルマガの配信を計画的に、一貫性をもって行なうことが出来ます。配信ルールを作成するには、配信するターゲットを明確にし、そのターゲットのライフスタイルに合わせて、適切な配信タイミングを見つけ出します。
配信頻度の調整
メルマガを適切な配信頻度で送ることは、開封率を上げることに繋がります。配信頻度が高すぎると、情報量が多すぎて、配信を解除されてしまう可能性があります。逆に、配信頻度が少なすぎると、読者の求める情報を充分に提供できないでしょう。そのような事態を防ぐためにも、適切な頻度でメルマガを配信することが重要です。
配信頻度を調整するには、異なる頻度でメールを送信し、開封率やクリック数などを比較し、適切な配信頻度を見つけ出しましょう。メルマガの登録時に、読者に配信頻度を選択してもらうのも一つの手です。
必要な情報を適切なタイミングで配信することで、開封率が上がり、結果として顧客満足度の向上に繋げられるでしょう。
開封されやすい曜日・時間に配信する
開封されやすい曜日・時間にメルマガを配信することで、開封率を上げられる可能性があります。一般的に開封されやすい曜日は火曜日です。クリック率は金曜日が高いといえます。そのため、火曜日・金曜日のどちらかで配信すれば、開封率を上げられる可能性があります。
一方、土日は他の曜日に比べて開封率が低い傾向にあります。これは、週末は仕事から距離を置き、メールを開封しない人が多くいるためです。
また、開封率が高くなる時間帯は、8時台、13時台、16時台とされています。いずれかの時間帯でメールを配信すれば、開封率を高められる可能性があります。
ただし、ターゲット層により開封されやすい曜日や時間は変わりますので、異なる曜日・時間帯でメールを送り開封率を分析することが大切です。
件名の工夫
開封率を上げるためには、件名を工夫することも大切です。読者に価値のある内容が書かれているメルマガは開封率が上がります。そのため、メールの件名は、内容が一目でわかるように書かれていることが大切です。逆に長すぎる件名は内容が伝わりにくく、開封されにくくなります。メルマガの件名は、具体的に簡潔なものになるように工夫をしましょう。
加えて、件名に緊急性や希少性を伝える内容を含めるのも、開封率を上げる重要なポイントです。例えば、「本日限定」「会員限定」などの文言を加えると、購買意欲が掻き立てられ、開封率を上げられる可能性があります。
プリヘッダーを活用
メルマガのプリヘッダーの内容を改善することも、開封率を上げるための重要な要素です。件名にのせることができなかった内容を記載することで、開封率の向上が見込めるでしょう。
もし、プリヘッダーを設定しない場合、意図しない文章が表示されてしまい、開封率を下げる要因となってしまいます。プリヘッダーは、HTMLメールで設定ができるので、メルマガを配信する際には、必ず設定をするようにしましょう。
差出人名を変更する
届いたメールが表示される画面のなかで、差出人名は最も目立って表示されることが多くあります。そのため、差出人名を適切なものにすることで、開封率を上げられる可能性があります。差出人名がアドレス表示になっていると、どんなにコンテンツの内容が魅力的なものでも開封してもらえない可能性が高まります。
そのため、差出人名はアドレス表示ではなく、会社名にするのがおすすめです。もしくは、会社名と個人名を差出人名に記載したり、個人名のみ記載したりするのも有効です。
コンテンツの内容を改善する
メールのコンテンツの質を上げると、継続して開封してもらえる可能性が高まります。読者の関心を惹き、価値を提供することで開封率の向上に繋げられます。
コンテンツの質を改善するには、開封率やクリック率を分析し、どのような情報に興味があるのかを確認することが大切です。読者の興味を把握し、その興味に合わせた内容を配信することで、開封率を高められるでしょう。
また、メール内のコンテンツは一つに絞ることも重要なポイントです。読者がメールを読む時間は短いことから、複数のコンテンツを含めても読まれない可能性があります。そのため、1通のメールにはコンテンツを複数含めず、1つに絞ることが重要です。
適切にパーソナライズする
適切にパーソナライズし、ユーザー一人ひとりに合わせた内容のメールを送信することで開封率を高められる可能性があります。一斉送信で全員に同じ内容のメールを配信しても、多くの読者は興味を示さないためです。
開封率を上げるためにも、顧客の嗜好やニーズを把握し、適切にパーソナライズすることが大切です。パーソナライズは、場所や属性データ、メールのクリック情報などをもとに行なうことができます。
顧客の情報を可能な限り集め、情報源をもとに配信先をセグメントしましょう。セグメントごとに適切な内容を配信することで、それぞれのニーズに合わせた情報を提供できるようになり、開封率の向上に繋げられます。
閲覧する端末を想定
メルマガの開封率を上げるなら、閲覧する端末を想定して配信しましょう。メルマガはスマートフォンだけでなく、タブレットやパソコンなどさまざまな端末で読まれる可能性があります。
端末を想定しないと、メールのレイアウトが崩れたり、読みにくくなる可能性があり、結果として開封率の低下に繋がるでしょう。
例えば、スマートフォンで閲覧することを想定する場合、文字サイズを大きくしたり、ボタンのサイズを大きくしたりすることで、小さな画面でもメールを読みやすくすることが可能になります。
扱う商材やターゲット層によって閲覧される端末は異なるので、顧客の情報を把握し、どの端末でよくメールを見られているか確認するようにしましょう。
まとめ
今回は、メルマガの開封率を上げる方法について解説しました。メルマガの開封率が高いと、ユーザーがメールのコンテンツに興味を示していることを意味します。開封率が高いほど、メールのクリック率向上や商品・サービスの購入する可能性が高まるため、メルマガの開封率を上げることが非常に重要です。本記事の内容を、メルマガの開封率を上げるためにご活用ください。
マーケティングならCommune(コミューン)
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