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【イベントレポート #2】コミュニティマーケティングの本質と2020年に起こる3つのコト

2024/10/01

【イベントレポート #2】コミュニティマーケティングの本質と2020年に起こる3つのコト
コミューン編集部

コミューン編集部

2020年2月19日に開催したオンライン対談イベント『カスタマーマーケティングMeetup vol.5「お悩み解決 "コミュニティ道場" 〜パイオニアと一緒に”次の一手”を考える〜」の一部を記事化したものです。

イベント全編は動画でもご覧いただけます。

カスタマーマーケティングmeetup vol.5 2020/02/19

第二部では、パラレルマーケターエバンジェリスト 小島英揮さんのプレゼンをご紹介します。

登壇者情報

パラレルマーケター 小島英揮さん(以下、小島):皆さんこんばんは。小島英揮と申します。

現在は複数の会社でマーケティングを担当しており、「パラレルマーケター」という肩書で活動しています。

ビジネスも人生もグロースさせる コミュニティマーケティング
出典: ビジネスも人生もグロースさせる コミュニティマーケティング、小島 英揮、日本実業出版社、2019年

コミュニティマーケティングの本質とは

世の中には様々なコミュニティがありますが、大体この4つで分類が出来ます。

コミュニティの4分類
出典: ビジネスも人生もグロースさせる コミュニティマーケティング、小島 英揮、日本実業出版社、2019年

例えば、町内会のように地域軸で集まるクローズドなコミュニティもあれば、同じ趣味を共有するような関心軸で集まるオープンなコミュニティもあります。

色んな形のコミュニティがあって良いんですが、マーケティングという概念の元では、右上の関心軸で集まる「成長するコミュニティ」を対象とすることになります。

マーケティングで重要な「WHO / WHAT / HOW × WHY」

マーケティングでは誰に・何を・どうやってという、WHO / WHAT / HOWを考えるわけですが、コミュニティマーケティングを設計する際には、商品やサービスに対する賛同者であるファンの人から考える……すなわち必ずWHOの部分をはじめに設計します。

その人が何と言って喜ぶのか、どうやって伝えるのかを拡大再生産していくことでコミュニティが出来上がります。

コミュニティマーケティングは「倒す力」が非常に強い

コミュニティマーケティング
出典: ビジネスも人生もグロースさせる コミュニティマーケティング、小島 英揮、日本実業出版社、2019年

既存のマーケティングファネル

今日はカスタマーサクセスの方の他に、マーケティングの方も多いと思うので、マーケティングファネルを使って説明します。

既存のマーケティングファネルの欠点は、ステップを進むごとに人が減ってしまうこと。一方でコミュニティマーケティングではこのファネルが逆転します。

コミュニティマーケティングのファネル

商品・サービスに満足いただいたお客様を起点に、他のお客様に良さを伝えていただく形で、パネルが逆転しスケーラブルなモデルになる。

これを進めていくと、このようなモデルになります。

実現したいモデル
出典: ビジネスも人生もグロースさせる コミュニティマーケティング、小島 英揮、日本実業出版社、2019年

リーチするだけであれば、もしかしたらベンダーの方から、マスマーケティングのように広告を打ったり、メールマーケティングしてもいいかもしれません。

一方でこういった施策は倒す力(≒説得力、エンゲージ力)が弱くなってしまう。

コミュニティにいるファンの方を通じて、近しい人に直接良さを伝えることで、単にリーチするだけではなくて倒す力が非常に強くなるのです。

2020年コミュニティマーケティングに起こる3つの激流

1. コミュニティ「運営支援」ニーズ増大

今まで、コミュニティの関係者は「運営者」と「参加者」で成り立っていました。

しかし2020年は、コミュニティ運営者の「支援者」という第3の存在が出てくると考えています。

コミュニティ「運営支援」ニーズ増大
出典: ビジネスも人生もグロースさせる コミュニティマーケティング、小島 英揮、日本実業出版社、2019年

支援者は人である場合もあるし企業である場合もありますが、この運営支援ニーズの増大が2020年顕著になるのではないかと思ってます。

2. コミュニティの幻滅期が始まる!?

ニーズが大きくなると必ず生じることですが、コミュニティの幻滅期が始まるのではないかと考えています。

コミュニティへの幻滅期が始まる
出典: ビジネスも人生もグロースさせる コミュニティマーケティング、小島 英揮、日本実業出版社、2019年

これはハイプサイクルとして有名ですが、新しいテクノロジーが出てくると過度な期待をしてしまうことが往々にしてあります。

その後は、期待値が正しく設定されて普及期に入りますが、現在のコミュニティ施策は過度な期待のピーク期に差し掛かりつつあるのではないかなと思います。

この一番大きな背景は、なぜコミュニティをやるのか・戦略的な位置づけなど初期設定が出来ていないままコミュニティを始める方が多くいることにあります。

短期的なリターンを求める人があまり上手くいっていないと結論づけると、失敗例が量産される。

これは決して悪いサインではなくて多くの方が期待している現れです。

この中できちんとやれば沢山の成功例も出てくるので、この成功例をどうやって出していくのかが今年の鍵になると考えています。

3. カスタマーサクセスにおけるコミュニティの役割が増大

ハイタッチはカスタマーサクセスする力が強いですが、全員のお客さんにハイタッチをすることはできない。

なのでテックタッチ的な方法を使ってリーチを高めようとする。 しかしリーチを高めると、人が直に接することが少ないので伴走力が弱くなる。

多くの人に接点があるのに成功させるのが難しくなることがよく起こりがちです。

ジレンマを解消する新たな顧客接点=「コミュニティタッチ」

カスタマーサクセスにおけるコミュニティの役割が増大
出典: ビジネスも人生もグロースさせる コミュニティマーケティング、小島 英揮、日本実業出版社、2019年

これを補完する考え方がコミュニティタッチです。

このコミュニティタッチによって ユーザーがユーザーを助けるという強力なモデルが出来上がります。

また、カスタマーサクセスの文脈で行くと、WHOの部分が既存顧客に限定されがちですが成功している方がコミュニティーにいると新規顧客もプレイオンボーディングし易くなります。

この商品・サービスが良いとポジティブな感情を持った方がオンボーディングしてくると、カスタマーサクセスもよりスムーズになる。

既存顧客だけではなく新規顧客をリーチするという意味ではコミュニティは非常にマッチし易くなり、カスタマーサクセスの人にとって望ましい形になるのではないかと思います。

イベントレポート全3部はこちらから!

第1部:オンラインコミュニティ施策でエンゲージメントを向上させる3つのポイント
第2部:コミュニティマーケティングの本質と2020年に起こる3つのコト
第3部:お悩み解決!パイオニアが答える5つの質問


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