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マーケティング
効果的なメルマガテンプレートの作り方!参考になるおすすめサイトも紹介
2024/09/17
メルマガとは定期的に配信されるメールのことです。顧客や会員に情報を発信するため、
多くの企業がメルマガを利用しています。
メールと聞くと簡単に作成・配信できそうに思うかもしれません。しかしメルマガには種類があり、各種類のメリット・デメリットについて理解した上で目的に合うものを選ぶ必要があります。またポイントを押さえて作成・配信しないと、誰にも見てもらえず効果が得られないという事態にもなりかねません。
本記事ではメルマガの種類、作成・配信のポイント、テンプレートの作成方法を紹介します。効果的にメルマガを作成し、配信するための参考にしてください。
目次
メルマガの2つの種類
メルマガには「htmlメール」と「テキストメール」の2種類があります。それぞれの特徴を比較すると以下のようになります。
これらの特徴を踏まえて、目的により合う方を選ぶことが大切です。
htmlメール
そもそも「html(Hyper Text Markup Language)」とは、Webページを作成する際に使われる言語の一つです。htmlメールは、この「html」により作成されるメールのことで、文字のフォントや色を変えたり、画像や動画などを入れたりできるのが大きな特徴です。
htmlメールには以下のようなメリット・デメリットがあります。
htmlメールのメリット
- 装飾や画像などを使用して、視覚的に訴求できる
- ロゴやテーマカラーの挿入などにより、ブランディングができる
- 開封率やリンクのクリック率など、効果測定ができる
htmlメールのデメリット
- 作成するにはhtml記述などの、専門的な知識が必要
- 容量が大きいため、表示速度が遅くなる可能性がある
- デバイスによっては、正常に表示されない可能性がある
テキストメール
テキストメールとは、文字だけで作成されるメールのことです。通常のメールと同様に、特別な知識がなくても比較的簡単に作成できます。
テキストメールには以下のようなメリット・デメリットがあります。
テキストメールのメリット
- テキストのみなので、専門知識がなくても作成できる
- デバイスによらず、同じように表示される
- 容量が小さいため、表示速度が速い
テキストメールのデメリット
- 文字情報のみなので、メリハリがつきにくい
- 商品デザインなどの情報を、視覚的に伝えられない
- 開封率やリンクのクリック率など、効果測定ができない
メルマガの件名・タイトルの作り方
メールの受信ボックスに表示されるのは、送信者名、タイトル、本文の一部のみです。読者はこの3要素からメールを開封するかどうかを決めるため、興味を引いて「読みたい」と思わせるタイトルをつけることはとても重要になります。
具体的には、以下のポイントを意識して作成してみてください。
20文字以内で簡潔に書く
タイトルは20文字以内にするのがおすすめです。受信トレイに表示されるタイトルの文字数は、スマートフォンの場合は15〜20文字程度、パソコンの場合は25〜30文字程度と言われています。
また簡潔に理解できる内容にすることも大切です。無駄な要素が多いタイトルをつけてしまうと、読者がどんなメールなのかを判断できず、開封してもらえなくなってしまいます。
パワーワードを含める
訴求力の高い「パワーワード」を含めることも大切です。パワーワードの具体例は以下の通りです。
- 無料
- 限定
- 今すぐ
- 独占
- プレゼント
緊急性や重要性を感じさせるパワーワードを含めることで、読者に「今すぐ開封して内容を確認したい」と思わせることができます。
数字を含める
数字を含むタイトルは開封率が高くなると言われています。例えば「たくさんのユーザーが満足」を「90%以上のユーザーが満足」に置き換えると、より具体的にイメージできるようになるでしょう。
また企業と読者のイメージギャップを減らすという意味でも、数字を含めるのは有効な手法と言えます。
疑問系にする
質問を投げかけるタイトルにすると、メールが開封されやすくなると言われています。例えば「勉強の効率が上がらず困っていませんか?」と問いかけると、その悩みを持つ読者は共感し、解決策を知ろうとメールを開封してくれるかもしれません。
ただし疑問文は頻繁に使用すると、インパクトがなくなってしまいます。数回に1回程度の使用に留めるなど、頻度に注意しましょう。
装飾はしない
タイトルを【】などの記号で装飾すると、目立ちそうに感じるかもしれません。しかし実際は、装飾による開封率の変化はほとんど見られず、有効な手法とは言い難いです。
タイトルは文字数が限られているため、記号で消費するのではなく、必要な内容をしっかりと盛り込むことが大切になります。
メルマガの本文の作り方
メルマガの本文は「ヘッダー」「リード文」「目次」「コンテンツ」「エンディング(フッター)」の5要素で構成されます。各要素の内容・特徴は以下の通りです。
1から5まで順番に記載していけば大丈夫ですが、より効果的な内容にするためにはポイントを押さえておくことが大切です。具体的には、以下のポイントに注意しましょう。
ヘッダー・リード文で引きつける
ヘッダーは読者がメルマガを開封した時に、最初に目にする部分です。そのため配信元と、どんなメルマガなのかを、一目で分かるようにすることが大切になります。記号などで装飾して目立たせましょう。
リード文はコンテンツに入る前に、ワンクッション置く役割を持ちます。挨拶やちょっとした時事ネタなどを記載しましょう。また特別感や親近感を持ってもらえるよう「〇〇さま、こんにちは!」など、読者の名前を入れるのもおすすめです。
見出しをつける
本文中には、適宜見出しをつけましょう。見出しがないと、文章量が多く見えて離脱につながってしまいます。また見出しは統一感が出るように、装飾の仕方を揃えましょう。
一文の長さや改行に気を付ける
一文が長すぎたり改行がない文章は読みにくく、読者の離脱につながってしまいます。
一文の長さは60文字前後になるように調整しましょう。またスマートフォンで見た時に4行ごとに空白が入るよう、改行も入れてみてください。
メルマガのエンディングの作り方
メルマガの最後の部分であるエンディング(フッター)には「まとめ」と「配信元情報・配信停止のリンク」を記載します。それぞれの記載順、内容は以下の通りです。
各要素を記載する際には、以下のポイントに注意しましょう。
まとめは箇条書きにする
内容のまとめは箇条書きにするのがおすすめです。コンテンツを読まなくても、まとめを読めば内容が把握できるように意識して記載してみてください。
また、まとめの下に締めの挨拶を記載するのもおすすめです。次回のメルマガ内容がすでに決定している場合は「次回は〇〇についてお伝えします」と記載しておくと、読者の期待感を高められるでしょう。
配信元情報・配信停止リンクの記載は義務化されている
まとめの下には、配信元の連絡先とメルマガの配信停止リンクを設置する必要があります。特定電子メール法により、配信元の情報を表示することと、読者から配信停止の申し出があった場合に、即座に対応することが義務付けられているからです。
記載がないと法律違反になってしまうため、忘れずに設置しましょう。
メルマガの装飾の作り方
装飾を施して見やすくすることも、効果的なメルマガを作成する上で大切なポイントです。ただし装飾し過ぎると、逆にどこを見ればいいのか分からなくなってしまいます。以下のポイントを参考に、装飾してみましょう。
特に強調したい部分を太字にする
特に強調したい部分を太字にして、読者の視線を集めましょう。
伝えたいことはたくさんあるかもしれませんが、太字が多過ぎてかえって読みにくくなってしまわないように、厳選して施すことが大切です。
ラインや記号で区切る
区切りとなる部分に、ラインや記号を入れて読みやすくしましょう。具体的には、ヘッダーとリード文の間、コンテンツとエンディングの間など、本文を構成する要素が変わる部分に入れるのがおすすめです。
記号はどんなデバイスでも正常に表示されるよう、機種依存文字を避けて選びましょう。
目次・見出し・URL を目立たせる
目次や見出しは、コンテンツにどんなことが書かれているかを端的に示す部分です。装飾により目立たせることで、読者の離脱を防いでくれるかもしれません。
また特定のサイトに誘導することが目的の場合には、ゴール地点であるURLにも忘れずに装飾を施しましょう。
メルマガのおすすめの配信タイミングや頻度
メルマガを配信する際には、ターゲットが読みやすいタイミングを見計らわなければなりません。また商材に適した頻度で配信することも大切です。
以下を参考に、配信のタイミングや頻度を考えてみてください。
タイミング
メルマガの配信タイミングは、ターゲットの生活スタイルに合わせましょう。例えばBtoCのメルマガの場合、ビジネスパーソン、専業主婦(夫)、学生にはそれぞれ以下の時間に配信するのがおすすめです。
- ビジネスパーソン:朝の通勤時間(8時台)、お昼休みの時間(12時台)など
- 専業主婦(夫):朝の家事が一段落した時間(10〜11時)、子供が帰ってくるまでの時間(14〜16時)など
- 学生:朝の通学時間(8時台)、アルバイトが終わった時間(21〜23時)など
仕事や家事、学業、アルバイトなどで忙しい時間帯を避けて配信し、効果を測定しながら適切なタイミングを探っていきましょう。
頻度
メルマガの配信頻度が高すぎると読者にしつこいと思われる可能性が、逆に低すぎると商材の存在を忘れ去られてしまう可能性が高まります。適切な配信頻度は、以下のように取り扱う商材ごとに異なると言われています。
- 毎日配信:情報の鮮度や量が重要な商材(メディアなど)
- 週2、3回配信:購入頻度が高い商材、単価が低い商材(食料品、衣料品など)
- 週1回配信:購入頻度が低い商材、単価が高い商材(不動産、BtoBサービスなど)
まずは上記を目安に配信してみて、配信停止率や開封率の変化を確認してみてください。配信停止率の上昇や開封率の低下が見られた場合は、頻度の調整が必要になります。
メルマガの配信ターゲットの決め方
しっかりとターゲットを決められているかどうかは、メルマガ配信の効果を左右する重要なポイントです。
以下にBtoB、BtoCビジネスにおけるターゲットの決め方を紹介します。参考にしてみてください。
BtoBビジネスの場合
企業を対象とするBtoBの場合、ターゲットは役職ごとに区切って決めるのがおすすめです。
例えばターゲットを経営層や管理職とする場合には、見込める効果や導入コストなど、企業全体の利益に関わるポイントをアピールすると興味を持ってもらいやすくなります。一方現場の一般社員をターゲットとする場合には、使い勝手などの実務に直結するポイントを訴えるのが効果的です。
ターゲットを役職ごとに区切って考え、それぞれのニーズや興味に合うメルマガを作成することで、配信効果を高められるでしょう。
BtoCビジネスの場合
一般消費者を対象とするBtoCの場合、購買心理ごとに区切ってターゲットを決めるのがおすすめです。具体的には潜在層・準顕在層・顕在層の3つに区切ることができます。
各層の特徴や効果的なメルマガの内容は以下の通りです。
例えばセールスの要素が強い内容を、導入について具体的には考えていない潜在層に送ってしまうと、温度感が違いすぎて嫌がられてしまうかもしれません。一方同じ内容であっても、商材との親和性が高い顕在層の場合は、申し込みへの後押しとなる可能性があります。
表の内容を意識しながら装飾なども活用して、ターゲットに合ったメルマガをつくりましょう。
メルマガ作成にテンプレートを活用するメリット
ここまで効果的なメルマガの作成方法を紹介してきました。しかし「紹介されたポイントを抑えて一からメルマガを作るのは手間がかかりそう」と不安になった方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方には、基本の構成や装飾がすでに施されたメルマガテンプレートの活用をおすすめします。メルマガテンプレートを活用すれば、以下のようなメリットを得られるはずです。
メルマガ作成の作業時間を短縮できる
メルマガテンプレートを利用すれば、一からメルマガを作成する必要がなくなります。メルマガ作成にかける時間を短縮できるはずです。
空いた時間で別のマーケティング手法を試すこともできるようになるため、効率良く売上増加を目指せるでしょう。
メルマガの印象付けがしやすい
メルマガテンプレートを利用すれば、いつでも確実に同じデザインのメルマガを配信できます。
メルマガは多くの企業が実施しているマーケティング手法です。消費者はさまざまな企業から多くのメルマガを受信するため、どれがどの企業からのメルマガなのか、区別がつきにくくなってしまう可能性があります。
メルマガテンプレートを利用して、いつでも同じデザインのメルマガを配信すれば「見覚えのあるメルマガだ」と認知してもらいやすくなり、配信停止率の低下も見込めるでしょう。
効果を検証しやすい
メルマガテンプレートを利用すると、メルマガの効果が検証しやすくなります。
メルマガテンプレートを利用するということは、基本的にメルマガのデザインは毎回同じということです。つまり効果に何らかの変化が現れた場合、原因は内容や配信頻度など、デザイン以外の部分にあると考えられます。
原因を予測しやすくなるため、効率良く効果を検証できるはずです。
メルマガのテンプレート作成におすすめのサイト16選
メルマガテンプレートを提供するサイトはたくさんありますが、その中でも特におすすめの16サイトを以下に紹介します。各サイトへのリンクも掲載していますので、興味があるものはチェックしてみてください。
無料でHTMLメールのテンプレートが入手できるサイト
Benchmark Email
500種類以上のメルマガテンプレートが用意されているサイトです。グローバル企業からベンチャー企業まで、世界で約50万社が導入しているため安心感が抜群にあります。無料プランでは、月に3,500通まで基本的な機能を使用可能です。
SATORI
顧客の情報を一元管理し、マーケティングを自動化するMA(マーケティングオートメーション)ツールですが、無料で使用可能なhtmlメールのテンプレートも用意されています。シンプルなデザインで、幅広いジャンルに使いやすいのが魅力です。
Canva
オンラインで使用できる無料のグラフィックデザインツールです。プロがデザインしたhtmlメールのテンプレートも用意されています。直感的な操作でデザインできるため、テンプレートを基に、オリジナリティのあるメルマガを作成することも可能です。
BeeFree
オンライン上で、htmlメールを無料作成できるツールです。プロがデザインしたhtmlメールのテンプレートが1,260個以上用意されています。海外のツールですが、直感的に操作できるため、英語が苦手な方でも簡単に作成可能です。
タイトルのテンプレート作成におすすめのサイト
500mails
メルマガのタイトルに使えるキャッチコピーが232個掲載されています。掲載数が多いため、自社のメルマガに合うものが見つけやすいはずです。タイトル作りの強い味方として、ブックマークしておくことをおすすめします。
Tech+
すぐに使えるタイトルのサンプルが、合計40個掲載されています。「ベネフィットを訴求」「緊急性を訴求」「数字で興味を引く」「ターゲットを限定」「共感による訴求」の6つに分けて掲載されているため、自社のメルマガに合うものを選びやすいでしょう。
Cuenote
読者が思わずクリックしてしまうような、タイトルテンプレートが掲載されています。開封率を高めるタイトル作成のポイントについても解説されているため、タイトル作成について学びたい方にもおすすめです。
本文のテンプレート作成におすすめのサイト
500mails
ゴールデンウィーク、母の日、夏休みなど、春から夏のイベントで使えるメルマガテンプレートが14個掲載されています。本文はもちろん、タイトルやヘッダーなどの各要素についてもテンプレートが用意されているため、簡単にメルマガを配信まで持って行けるでしょう。
ペライチ大学
メルマガ配信の目的である「伝達」「送客」「購買」の3つについて、それぞれ効果的なメルマガテンプレートが掲載されています。目的に合わせて使い分けてみてください。
BeMARKE
BtoBビジネスで使えるメルマガテンプレートが掲載されています。「資料請求」「セミナー(ウェビナー)集客」「事例集ダウンロード」の3種類があるので、自社にマッチする場合は活用してみてください。
htmlメールのテンプレート作成におすすめのサイト
FREE-LINE-DESIGN
無料で400点以上の罫線・ライン素材をダウンロードできます。シンプルなものから個性的なものまであるため、ターゲットや商材のイメージなどに合わせて使いやすいはずです。
Frameillust
無料で利用できるイラスト素材集です。季節、行事・イベント、キーワードから検索できるため、効率良くメルマガの内容に合うイラストを探すことができます。全体的に可愛らしいイラストが多く、どちらかというとBtoCのメルマガ向きでしょう。
photoAC
無料で利用できるストックフォトサービスです。日本人や日本のイベントを題材とした写真が多いため、メルマガのメイン画像に使いやすいでしょう。
テキストメールのテンプレート作成におすすめのサイト
Mail Marketing Lab(メルラボ)
テキストメールの見出し、URL、目次、エンディングで使える装飾が掲載されています。メルマガの構成要素や、装飾する際の注意点なども紹介されているため、テキストメールについて理解を深める助けにもなるはずです。
*Mail Marketing Lab(メルラボ)|BtoBのメルマガ担当者必見!テキストメールで使いたい装飾まとめ〜本文編<2>〜
メルマガdeco
テキストメールの装飾に使える、さまざまなデザインが掲載されています。また初夏のご挨拶、謝罪、クリスマスなどのシーン別に、タイトルと本文のテンプレートも用意されており、このサイトだけでテキストメールを完成させられるはずです。
メルマガ・テンプレート
テキストメールの装飾に使えるデザインが掲載されています。シンプルな作りのサイトで、迷わず目的の装飾を探せるのが魅力です。
まとめ
メルマガには「htmlメール」と「テキストメール」の2種類があります。それぞれのメリット・デメリットをよく理解した上で、目的に合う方を選びましょう。
どちらのメルマガを選ぶにせよ、読者に刺さるものにするためには、ポイントを押さえて作成する必要があります。メルマガテンプレートは、ポイントを押さえた構成や装飾などが施されているため、利用することでメルマガの作成効率を高められるはずです。
メルマガテンプレートを上手に活用して、効率良く、効果的なメルマガを作成していきましょう。
コミュニケーションツールならCommune(コミューン)
メルマガには顧客と接点を持ち、信頼関係を構築できるというメリットがありますが、このようなメリットは「オンラインコミュニティ」の運営によっても得られます。とはいえ「企画・構築・運用に関する知識がなく、二の足を踏んでしまう」という方も多いのではないでしょうか。
そんな方にはCommune(コミューン)の導入をおすすめします。Commune(コミューン)ではオンラインコミュニティに必要な全機能をノーコードでご提供しています。また経験豊富なカスタマーサクセスが企画から運用までサポートしますので、安心してオンラインコミュニティを導入していただけるはずです。
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