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マーケティング
クチコミマーケティングのメリットは?重要性と主な手法
2024/07/18
クチコミマーケティング(口コミマーケティング)は、一般消費者のクチコミを活用したマーケティング手法の一つです。実際に商品やサービスを利用したことのある消費者のクチコミは、購買を検討している人にとって大きな判断材料となります。クチコミが拡散されることで商品情報が多くの人の目に留まりやすくなり、より幅広い消費者へのアプローチも実現できます。企業の売上や認知度の向上のため、クチコミマーケティングのコツを確かめておきましょう。本記事では、クチコミマーケティングの基礎知識やメリット・デメリット、主な手法などをご紹介します。
目次
クチコミマーケティングの意味と重要性
クチコミマーケティングにはどのような特徴があり、どういった理由で注目を集めているのでしょうか。まずは、クチコミマーケティングの意味や重要性について確かめていきましょう。
クチコミマーケティングの意味
クチコミマーケティングとは、クチコミによって商品・サービスの認知拡大を図り、購買促進や集客率向上などを狙うマーケティング手法です。そもそも、クチコミは消費者の間で自然と広まっていくものです。企業がクチコミの広がりやすい状況を整えることで、さらに多くの人へ向けて商品やサービスの情報を広めることができます。
クチコミマーケティングの重要性
多くの情報があふれる現在では、企業側から一方的なプロモーションを行うだけではターゲットに情報を届けることが難しいとされます。こうした状況のなかで重要性を高めているといえるのがクチコミマーケティングです。
消費者が商品購入をする前に、実際に購入した人のクチコミを参考に意思決定をすることは珍しくありません。SNSの投稿やECサイトの利用者レビューなど、さまざまな方法でクチコミを閲覧し、商品・サービスのリアルな情報を集めた上で購入を判断します。商品の長所をアピールできるようなクチコミが多ければ、購買促進につなげることもできるでしょう。
クチコミマーケティングのメリット
クチコミマーケティングにはどのようなメリットがあるのでしょうか。以下では、主なメリットについて解説していきます。
購入の後押しができる
商品・サービスを実際に利用した人の感想や体験談は、企業からの一方的なプロモーションよりも、公平な印象を与えやすい特徴があります。クチコミ投稿のなかには商品のデメリットや批判などが書かれていることもあるでしょう。ただ、そういったリアルな意見がかえってクチコミの信頼性を高め、好意的な感想も受け取ってもらいやすくなります。
また、利用者のリアルなクチコミを見ることで、購入を検討している消費者も購入後の具体的なイメージを持ちやすくなります。クチコミ投稿による情報は、購入の後押しにつながりやすいといえるでしょう。
費用対効果が高い
広告宣伝を行う場合、施策の内容によって多額の費用が生じることがあります。たとえば、Web広告を打ち出す場合、広告の製作費用や掲載費用などが必要です。ただ、コストをかけたとしても思うように売上につながらないこともあります。
クチコミマーケティングの場合、消費者自身が広告塔になってくれるため、企業側の工数が少なく済みます。従来のマーケティング施策と比較すると、費用が少なく済むこともあるでしょう。成功すれば、高い費用対効果を見込める点もクチコミマーケティングのメリットです。
認知度の向上を図れる
クチコミの情報は、SNSや個人ブログ、クチコミサイトなど、さまざまな方向から拡散されます。幅広い消費者へ情報を届けることができ、これまでリーチできなかった層へのアプローチも行える可能性があります。従来では獲得できなかった層への訴求が狙えるのも、クチコミマーケティングの大きなメリットです。
クチコミマーケティングの主な手法
クチコミマーケティングには複数の手法があります。具体的な手法を見ていきましょう。
SNSの運営
X(旧Twitter)やInstagram、TikTokなど、SNSを活用したクチコミマーケティングの方法があります。代表的なものがSNS上でキャンペーンを行い、クチコミを増やすとともに認知拡大を図る方法です。SNSキャンペーンを行う上では、参加条件の設定も重要となります。たとえば、「特定のハッシュタグをつけて投稿することで参加」「自社商品の写った写真を投稿することで参加」など、ユーザーがクチコミを投稿しやすい条件を設定しましょう。
インフルエンサーの起用
インフルエンサーを起用してクチコミ投稿を依頼し、商品を紹介してもらう方法があります。多くのファンを持つインフルエンサーならクチコミの影響力も大きく、幅広いユーザーへの訴求につなげられます。さらに、クチコミを見たファンが投稿を拡散することで、より多くの人へ商品・サービスの情報を届けられるでしょう。ただし、ステルスマーケティング(ステマ)にならないよう注意が必要です。詳しくは後の見出しで解説しているため、併せてご確認ください。
コミュニティサイトの利用
コミュニティサイト(関連記事を読む)を活用したクチコミマーケティングの方法もあります。コミュニティサイトとは、企業が自社ブランドのユーザーと対話したり、ユーザー同士でつながったりできるWebサイトのことです。たとえば、株式会社プラザクリエイトではコミュニティサイトの導入後、ユーザーが他のユーザーの投稿に影響を受け、今まで購入したことのなかった商品の購入へつながった事例があります。企業側からは、SNSやメルマガよりコミュニティサイトのほうがより拡散性があったと実感する声も見られました。
株式会社プラザクリエイト「制作をより楽しめるコミュニケーションでファンマーケティングを実現する「つくるんです®️」のコミュニティ No.296」
利用者レビューの活用
ECサイトやレビューサイトなどに、実際に利用した人の声を投稿してもらう方法があります。ECサイト内にレビューを閲覧できる機能があれば、購買を検討中の人への後押しにもつなげやすくなります。成功のためには、「商品の購入後にレビューを投稿することでクーポンプレゼント」といったように、クチコミ投稿を促すための施策も大切です。
モニター調査の活用
自社商品やサービスのモニターを集め、利用後にクチコミを投稿してもらう方法があります。「商品利用後に感想をSNSに投稿」といった応募条件を設けることで、確実にクチコミを集められる点も魅力です。
クチコミマーケティングの注意点
クチコミマーケティングは多くのメリットがありますが、施策を行う際には注意が必要な部分もあります。以下ではクチコミマーケティングの注意点を解説します。
クチコミマーケティングは商品・サービスのメリットを拡散できる一方、内容によってはネガティブな印象を広めてしまうことがあります。企業側で投稿内容をすべて把握し、コントロールするのは困難です。ネガティブなクチコミには炎上リスクがある点も考慮しましょう。クチコミマーケティングを行うなら、ポジティブな意見が出やすい商品設計や仕掛けを行うことがポイントです。
また、2023年10月1日から、消費者に対してPRであることを伏せて宣伝するマーケティング手法であるステルスマーケティング(ステマ)は、景品表示法違反になりました。インフルエンサーマーケティングのように企業側からクチコミを依頼する場合、広告やPRであることを示すことが求められます。誤って違反することのないよう、関連する法律もしっかりと調べた上でクチコミマーケティングを行うことが重要です。
【参考】消費者庁「景品表示法 令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。」
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/stealth_marketing/
クチコミマーケティングの活用で認知向上や販売促進へつなげましょう
クチコミマーケティングの基礎知識やメリット、主な手法の種類などについてご紹介しました。クチコミを利用したマーケティングは、従来のマーケティング戦略では届かなかった層へのアプローチも狙えます。ネガティブな投稿によるリスクも考慮しながら、効果的なクチコミマーケティングの方法を模索していきましょう。
また、コミュニティサイトによるクチコミマーケティングをご検討ならコミュニティサクセスプラットフォームの「Commune(コミューン)」にお任せください。オンラインコミュニティのサービス導入から運用にいたるまで、ワンストップでサポートいたします。
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