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マーケティング

ブランディングとマーケティングは何が違う?活用しやすい主な手法

2024/07/12

ブランディングとマーケティングは何が違う?活用しやすい主な手法
コミューン編集部

コミューン編集部

「ブランディング」と「マーケティング」というワードは、どちらもビジネスシーンで広く利用されているものの、混同されることも多い言葉です。新しいビジネスを立ち上げたり、既存事業をさらに拡大したりするためには、両者をうまく使い分ける必要があります。

そこで今回は、ブランディングとマーケティングの基本的な意味とその違いを徹底解説します。よく使われる手法もいくつかご紹介しますので、マーケティング担当者様はぜひご参考にしてください。

ブランディングとマーケティングの役割は?

企業の成功には、ブランディングとマーケティングの役割を正確に理解したうえで、適切な戦略を立案することが重要です。ここではまず、それぞれの役割を解説します。

ブランディングの役割

ブランディングは、企業そのものや商品、サービスのブランドイメージを構築するための活動全般を指す言葉です。具体的には、自社のブランドコンセプトや価値を顧客に伝えて認知度を高めるとともに、競合他社との違いを明確にして、自社の商品やサービスの独自性をアピールする活動などが含まれます。

「◯◯といえばこの企業」という強固なブランドイメージを築くことで、顧客の意思決定をサポートし、長期的な顧客獲得に役立ちます。また、適切なブランディングが企業価値の向上にもつながるため、投資家やステークホルダーからの信頼の獲得にも効果的な施策です。価格競争からの脱却やブランドアイデンティティの確立など、そのほかにも多くのメリットがあります。

マーケティングの役割

マーケティングは、商品やサービスを消費者に提供し、売上を向上させるための戦略的な取り組みを意味する言葉です。ターゲットのニーズを把握するための市場調査や製品開発、プロモーション、販売促進など、売上アップに必要なあらゆる活動が含まれます。他社にはない自社商品の魅力や強みを自分たちで発信し、商品やサービスが売れ続ける仕組みを作ることが目的です。

ブランディングとマーケティングの共通点と相違点

ブランディングとマーケティングは、どちらもビジネス成功の鍵を握る重要な施策です。ここでは、両者の共通点と相違点などの関係性を説明します。

ブランディングとマーケティングの共通点

ブランディングとマーケティングはいずれも、取引先企業や一般消費者はもちろん、社員や株主などといったステークホルダーにアプローチするための取り組みである点が共通しています。どちらの施策も、企業そのものや商品・サービスの魅力をターゲットに訴求し、自社の優位性を確保することで、顧客と長期的かつ良好な関係を構築する狙いがあります。

ブランディングとマーケティングの相違点

ブランディングは企業や商品のブランド価値やイメージを構築し、認知度を高める活動であるのに対し、マーケティングは商品を顧客に届けることを目的としています。そのため、ブランディングではロゴやスローガンなどを用いて、会社の存在やブランド価値を顧客に認識してもらうことが重要なのに対し、マーケティング活動では、広告やキャンペーンといった施策や、3C分析やSWOT分析といったフレームワークを活用し、商品やサービスの売上目標を達成することが求められます。

ただし、ブランディングによって商品やサービスに付加価値をつけることができれば売上増加にもつながるため、ブランディングはマーケティングの一部ともいえます。

ブランディングの主な手法

ブランディングの手法は、ターゲットや目的に応じていくつかのパターンがあります。こちらでは、一般的に使用されるブランディングの手法を6つご紹介します。

BtoCブランディング

BtoCブランディングは、企業が一般消費者へ向けて実施するブランド戦略です。企業自体や商品・サービスのブランド力を向上させ、消費者の購買行動に影響を与える狙いがあります。パッケージデザインの工夫や広告の活用などを通じて、ブランドイメージの浸透や認知度の向上に取り組むのが一般的です。

BtoBブランディング

BtoBブランディングは、企業がほかの企業に対して行うブランディング施策です。自社のブランドコンセンプトや製品の具体的な価値を伝えることで、長期的な関係性の構築を目指します。

インナーブランディング

インナーブランディングは、社内のステークホルダーである社員を対象としたブランディング手法です。企業理念やビジョンを社員に浸透させ、一体感の醸成やエンゲージメントの向上を目指します。また、従業員が自社やブランドへ愛着を持つことで、離職率の低下や優秀な人材の確保にもつながります。

アウターブランディング

アウターブランディングは、外部に向けて実施するブランド構築活動です。ターゲットには一般消費者や取引先企業だけでなく、採用候補者なども含まれます。アウターブランディングを通じて、自社やブランドに対するポジティブな印象を定着させる狙いがあります。

企業ブランディング

企業ブランディングは、会社自体のブランド価値を向上させるための戦略です。自社の価値観やブランド戦略などをメッセージとして発信することで、企業全体のイメージを形成・強化し、認知度の向上や信頼の獲得を目指します。

セルフブランディング

セルフブランディングは、個人が自らのブランド価値を高めるための手法です。SNSやブログなどを活用して自分自身の強みや専門性をアピールし、市場でのポジショニングを確立することを目的としています。

マーケティングの主な手法

ブランディングと同様、マーケティングにもさまざまな手法があります。その中でも主な手法を簡単に解説します。

マスマーケティング

マスマーケティングは、ターゲットを限定せずに行うマーケティング施策です。テレビやラジオのCM、新聞広告、雑誌広告などを活用し、大衆に自社商品やサービスの魅力を発信します。

ターゲットマーケティング

ターゲットマーケティングは、自社商品の需要が高い層を絞り込んだうえで、顧客の興味や行動パターンなどに応じたアプローチを行う方法です。ターゲット市場を明確にすることで、経営資源が限られている場合でも成果を出しやすい特徴があります。

インバウンドマーケティング

インバウンドマーケティングは、顧客の能動的なアクションを利用するマーケティング手法です。例えば、見込み顧客の興味・関心が高い話題に対して、動画や記事コンテンツを用意したり、セミナーを開催することで顧客を獲得します。

O2Oマーケティング

O2Oマーケティングは、オンラインのアクションをオフラインのビジネスチャンスに活かすマーケティング戦略です。例えば、オンラインのクーポンやアプリを活用して、実店舗への来店や購入を促します。

ファンマーケティング

ファンマーケティングは、自社のブランドや商品の熱心なファンを増やすことで売上の拡大を実現する手法です。SNSの普及によって、企業が消費者と接点を持ちやすくなったことで注目を集めています。

コミュニティマーケティング

コミュニティマーケティングは、既存顧客が集まるコミュニティから得た情報を活用してファンや新規顧客の獲得につなげる施策です。コミュニティサイトを立ち上げたり、ライブ配信やSNSで担当者と顧客が直接やり取りするなどの方法があります。

デジタルマーケティング

デジタルマーケティングは、WebサイトやSNS、SEOなど、あらゆるデジタル技術を活用して行うマーケティング活動全般を指す言葉です。近年はAI技術の進歩により、膨大なデータを効率良く処理・分析できるようになっており、デジタルマーケティングの重要性がさらに増しています。

まとめ

今回は、ブランディングとマーケティングの言葉の意味や違い、主な手法についてお伝えしました。ブランディングとマーケティングは、企業活動において欠かせない要素です。それぞれ独立した活動ではあるものの、連携することで相乗効果を生み出し、企業の成長をさらに加速させることができます。経営戦略を策定する際は、ブランディングで築いた企業イメージを、消費者の具体的な行動へと促すマーケティング施策を検討しましょう。

 

 

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